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六人の忌み子のお話  作者: untitled
1世界からの嫌われ者
17/24

それは崇高たるヴァンパイア

今日は美しい満月

通常よりも遙かに大きく見えるこの月の下

私達は─────

カランとベルを鳴らしドアが開く。

月明かりに照らされた少女は

小さな体から、だんだんと美しい女性へと変わる。

爪がだんだんと尖り、伸びていき、

歯には牙が生え始める。

瞳孔はだんだんと細く、長くなる。

そして、水色の目は血のような赤へと変化した。

そして、玄関先から、空へと飛び出した。




真っ赤に染まったその体で



───────────────────

少年が、窓から月を見ていた。

何を思ったのか、窓から飛び降りて外に着地する。

その瞬間、少年は青年へと変わり、スーツは縁部分が赤く染まり、背中からは藍色の翼が生える。

そして、短かった黒髪は1部を赤く変化させ、首に届くスレスレ辺りまで伸びた。

瞳孔はだんだんと細く、長くなり、

青色の目は、上半分を藍色にして、下半分を赤黒い色にした。

そして、歯には牙を生やした。

ゆらりと立ち上がり、ピシッとした姿勢で月を睨みつけて、

その青年は空へと飛びだった。



主はその様子を微笑ましく思っていた。



それと同時に、とても美しく



──────────

ヴァンパイアは美しく飛びだった。

自分達の食糧を刈り取るために

気をつけなければいけない

満月の夜の後は、彼等の帰る先で、

血が流れることが多いのだから、

男爵と令嬢は離れた場所で吸血した。

自分達が生き残るために

なんの悪意も無しに

無意識の間に

自分が意図した訳も無しに



















































だからぼくたちのことをばっしないでください。

ぼくたちはなにもわるくありません。

いきていたかったからやっただけです。

なにもわるくありません。

だからおこらないでください。

おねがいします。

そうじゃないと、ぼくたちは、

生きる意味を無くしてしまう。





ルディア・レギラウ(男)

妖鬼次期当主専属執事

能力『吸血男爵』

好物:AB型


レディ・レギラウ(女)

記憶屋店主の弟子

能力『ヴァンパイアガール』

好物:A型とO型


ヴァンパイア(吸血鬼) 特性

満月の夜は人狼や狼男と同類に覚醒する。

主食は人間の血液で、魔獣等の人外の血液は彼等にとって『不味いモノ』に値する。

吸血したものをヴァンパイアにしてしまう。

苦手なものは、個人差があるが、主に十字架や、流水、ニンニクなるものだ。

なお、同じヴァンパイア同士で血は吸えない。

最近の吸血鬼は面倒臭いことに人間に化けれてしまう。

討伐が困難になりそうだ。

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません

ぼくたちはなにもわるくありません










「子供の戯れ言には口を聞かない方がいいですよ」

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