死神って言ったって割り切れない訳じゃない。
とんでもなくお久しぶりです。
受験が終わったどころか卒業式も終わり春休みになってしまいました。さすがに暇です。またゆっくり書いていきます。
「…ねえ、そろそろギス感消してくれない?俺の肩身終わってんだけど…」
「…」
気まずいなあ。
気まずいよ……やばいぃ…
「一旦、協力とか、いかが…?」
「…」
うーん。無理かも…
おし、わかった!もうちょい強気でいこう。
「聞いてくれ!!」
「ああ?」
「うっせーよトウマ」
うん、もうね、気にしない。これが一番。
「今からジャンケンしてリーダー決める!リーダーになった奴は上手くいくよう的確に指示しろ!それ以外は絶対にリーダーに従う!単純だし平等のはず!これでいこう!」
「おー、いいと思う!」
「…今は、それが最善かも」
「…………ん」
あ〜よかった。とりあえず温厚な人たちは攻略だ。あとは…ミノとミライ。まずミノからいくか?ちょっと怖いけど俺がやるしかない。
「ミノ」
「…」
「さっきのは、ごめん。俺もイツキもちょっと言い過ぎたな。ミノも嫌だっただろ」
「うっせーよ」
「なあ、とりあえず、停戦しないか?」
「………」
「とりあえず、だ。ね?ね?…だめ?」
「…」
「うぅーん、違うアプローチ必要?」
「合点承知!」
まじ?!
「ミライ!いっくぞー!お前も侮怒雨呪酢飲みやがれ!」
うーん、帰ったら侮怒雨呪酢にアルコールが入ってるか調べとこう。
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「ださんが負けよっ!」
「さーいしょはグーっ!」
「じゃーんけん」
「「「ぽんっ」」」
「ほいっ」
「「ぽいっ」」
何度かあいこを続けた後、誰が勝ったのか。
「ぎゃっははははっ!はーっ、腹いたい、ははっ、言い出しっぺ乙!!」
「頑張って、たぶん大丈夫!」
俺である。
諦めて頑張るしかない。全滅不可避だけど。
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「名付けて、世紀の分からせ・特攻爆殺大作戦です」
「…ねえ、もうちょっといい案なかった?」
俺が提案したのは、サイクル戦である。五人もしくは俺も入って六人で順番に攻撃するというクソほど単純なあれだ。
「じゃあ意表を突きに行くか?賭け100%だけど」
「うーん…頭が悪そうだ」
「ちなみに戦法としては?」
「ツヅリとかミノとかが小手先で引きつけて、イツキとか俺とかがトドメ」
「やめろ、無理だ」
だって俺は全てにおいてギリッギリ合格の底辺死神だからね!お前らとは頭の構造が違うからね!ごめんね!!!
「出しゃばっちゃダメなの、わかってるけどさ、やっぱり適材適所ってのは絶対だと思うよ」
「基本が成り立った上でのトリックじゃないと爆散して終わりだろ」
わかってるよおお…
「じゃあどうすりゃいい?!」
「…のかを貴様が考えるんだよバーーカ」
「うう…」
考えろ考えろぉ…
まず単純に、本気で来るということは跳ね返しももちろんアリで、さっきの弱点もある程度は克服してくるだろう。しかし、しないよりは多分マシ。それならまずは、囮兼デバッファーが必要だ。次に、あの厄介な跳ね返し。あれを突破するには、どうしたら良いんだろ。
ツヅリと最初に戦ったとき、彼の足には確実に鎌が刺さっていた。あれを考えると、常に発動しているわけではないのだろう。おそらく、気付いてない攻撃には追いつけない、つまり、あとからバリアを張っている。となると、発動が分かりにくい魔法や不意打ちができれば攻撃が通るかもしれない。
それから、返された時のダメージはやはり怖い。全力の一撃を叩き込んで自分に戻ってきたら終わりだから。明確な突破口が分かるまでは、渾身の一撃よりもそれなりの強度を連打という感じの方が良いかもしれない。
人が足りないな。
…というか、俺たちのあとから来た人に今更クソほど申し訳ないんだけど。
とにかく、これを実行するにあたっては、人が多いほうが良い。六人で割り振ろう。
そうして俺が決めた割り振りがこちらである。人はこれから決めるとして、まず役割だ。
囮兼デバッファー:三人
アタッカー:二人
サポーター:一人
サポーターとはつまり、回復やバフをかけたり、足場を作ったり、めっちゃ危なそうなのを見つけたら教えたりする役だ。またの名をリスク管理係とも言う。テンマが何をしてくるかわからない以上、備えなしでは恐ろしいので作った枠だ。
そして、何を誰にやってもらうか。難しいな…簡単なとこから決めよう。
「まずミライ、ミライは絶対に囮兼デバッファーがいいと思う」
「なんでさ」
「天女の羽衣と水鉄砲と煽り性能、それに運動神経と二種の特殊攻撃まで揃ってるからだ。俺が思うに、ミライはヘイト集めに最適のはず」
「ヘイト集めって悪者じゃん。もっと褒めてくれないとイヤ」
「ミライは強いし可愛いから目立つと思うのでその強みを活かして敵の注意を引いてねー」
「及第点で承知してあげる」
言い直しをした途端にシュルっと羽衣を結んで水鉄砲を構えたミライに心強さを感じてしまった。ちょっと癪だ。
「で、次。ツヅリはアタッカー。理由は単純。最初に戦ったとき上手かったから」
「わかった。頑張るよ」
「がんばれ」
「アスカ、サポーターできる?大体できるし勘良さそうだからお願いしたいんだけど」
「うーん。わかんないけど…やってみる!」
「ん、頼む!」
こっからがムズいんだよな。
「ミノ、申し訳ないけ」
「熱烈にアタッカーを希望。それ以外は無理に等しい」
「バリバリ物理アタッカーのツヅリがいるから…」
「殺そうか…?」
「わかった、アタッカー寄りの囮。アタッカー寄りの!」
「…許す」
「ありがと!まじ最高の相棒だよ!」
「調子いいこと言うと潰す」
「ごめんね!!!!!」
さて。どうしてわざわざアタッカータイプのミノを外したかというと、こいつに賭けたかったからである。
「イツキー」
「囮がいい。頼む。囮しかできない。まじ無理」
「アタッカー一択」
「おま、自分が決められるからって目立たない所選んでんじゃねえぞ!」
「いやまじ見てて?ちゃんとやるから」
イツキはめちゃめちゃ魔法を使う。もはや魔法しか使わないと言っても過言じゃない。それならツヅリの攻撃の通りが悪くても太刀打ちしやすいし、何より反動で自分がダメージを負うことがまずない魔法を使うために、特殊アタッカーが必要だったのだ。
あと普通にミノやアスカにアタッカーを任せると他が自動的に頼りなくなっていくので。別にイツキが頼れないわけじゃないけど、彼は運動神経が死んでるのでそもそも囮には向いていないというのが俺の見解だ。
いや俺も運動神経ダメダメだけどね。でもサポーターは流石に向いてないからね。アタッカーになる特技ないからね。
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「遅え!!!!」
「無理難題押し付けといて何時間もかかった訳じゃないのにバッカじゃねえの?お前の頭の回転のほうが遅えわ雑魚が」
第一ラウンドは、一番スラスラ煽りが出るミライである。武器は、気にしないようにしようとしても気になるくらいの長文の罵詈雑言。
「調子乗ってんじゃねえぞ訓練生の分際で」
「うっわ。ガチんなよw煽り耐性が一番雑魚だねお兄さん」
「強い言葉使うと弱く見えるぞ?」
「アンタは使う度胸もないだけだろ?言い訳乙」
そして、意識をミライに向けたらチャンス。
「!!!」
黙って打撃をしかけるミノ。技名叫んでないあたり、本当に無口頭を習得したのかも。
アタッカー寄りの囮とはつまり、言葉のままに、本命アタッカーに見せかけた囮である。しかしミノは本当に全力で高火力で殴るので、ガチで攻撃担当に見えるのがポイント。
そして俺は、二人が気を引いてくれている間にできる限り全ての起点作成を行う。
「【暮帳】【ダークエリア】【星座暴走】」
俺たち死神は夜目が非常に効くので、まずは暗くしていく。
ここからは、ちょっと情けないけどイツキにお借りした魔法書を見つつやっていくしかない。
「【鋭結界】【ブルーオーラ】」
囮役の防御は最低限で十分。なので全員の防御力が減る魔法をかければ、実質テンマ一人にデバフをかけられる…というのは流石に無理があるが、ミノやミライなら躱せそうとか思って使ってみた。
「【粘土精製】【八岐蛇縄】」
床をベットベトにして、踏んだら締め付けられる罠を設置。こちらも、二人ならどうにかするという期待を込めて。いや一応確認はしてある。ミノが「気合いがあれば一ミリ浮ける」って言うから、信頼して魔法を出したのだ。
「第一起点作成、完璧だぞ!」
「【スカイブルー・シャイニー】ーーーっ!!!」
「まだ完璧かわかんねえだろっっ!!!」
批判が飛んだが、イツキやアスカが鎌を持ち直し、ツヅリがモーニングスターをくるっと回すのを見て、俺はひとまず胸を撫で下ろした。
好きなアニメ見るととんでもなく創作意欲湧く
厨二病あるある




