死神って言ったっていつも仲良しな訳じゃない。
お久しぶりです。本当にお久しぶりです。
やっと冬休みになり、冬期講習が終わりました。
いつものことではありますが今回特に勢いで書いた読み苦しいものとなっております。内容も然りです。序盤と最後の数段落だけ読んでもいいかもくらいです。
「お嬢さんも珍しいね。せっかくの空き時間にお勉強だなんて」
「私、剛力紅蓮兎の武術に興味があって!それで、シオリさんに話したら、許可を頂けて…とっても嬉しいです!よろしくお願いします!」
「それはそれは。満足してもらえるかは分からないけど、なんでも聞いておくれよ」
「はい!えっと…名前…」
「失礼。知識深淵兎人の、カナリアンドという。先ほど訓練を行っていたクラウチェ、スワンチェの従姉妹でもある」
知識深淵兎人の体と言うにはあまりにもしなやかな体つきのカナリアンド。彼女は目を輝かせる出雲葵を一瞥し、一瞬の無表情のあと、ふわっと微笑んだ。
「な、なんか、あの、なんか習ってます?」
「ん?」
「表情筋がプロなので…」
「ああ、鋭いね。私は元々、観光デートサービスを本業にしてたんだ」
「…は?」
思っていた数倍は軽くてよくわからん返事に戸惑う出雲葵。もっとこう、伝統芸能的なアレの人だと思っていたのだ。
「いきなり言われてもわからないね。要は、旅行デートの真似事だよ」
「…はあ」
完璧なウィンクが何故か今ばかりはウザい。一度でもカッコいいなと思った自分を脳内でぶっ飛ばす出雲葵であった。
「さ、エスコートさせておくれ」
「?!………よろしくお願いします!」
差し出されたふわふわの手と蠱惑的に細められる琥珀色の瞳を交互に何度か見つめた後、出雲葵の脳内には先ほどぶっ飛ばされた彼女の乙女心が帰ってきていた。
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「もっぺん死ねやクソがああ!!!」
ミライが可愛いものゴチャ混ぜの謎魔法を出しまくる。
「ケーキ食べて幼児化しな!!!!」
ケーキのケーキを剛速球へと変貌させるツヅリ。
「侮怒雨呪酢と火不壊惡零の最悪コンボ喰らいやがれ!!!」
「苦裏夢疎堕もお見舞いしてやるぞうわああっ!!!」
ジュースを倍増させては流す俺とイツキ。
「暴力的でかわちい爆発だ!!!○ァッキュー!!!!」
ハンドクリームと砂糖を途中で混ぜた水を人殺しの勢いで噴射させるミノ。
「生まれる前に戻っちゃえ!!!」
ひたすら治癒魔法をかけ続けるアスカ。
「お前らこれ協力プレイだろ!!失格だろ!」
「心もガキに戻りやがれよクソ野郎!」
五歳児くらいの等身になってしまったショタの典眞。ショタ典眞。ショタ外してカタカナにしてテンマ。ショタみ足してテンマくん。
ミライが空色の光を放つと、テンマくんは今までの勢いをなくして座り込んだ。
「…で?誰が失格だって?」
一切の躊躇いなくショタの胸ぐらを掴み、引っ張ってからダァン!と床に叩き倒すツヅリ。その首の真横をドンッ!と踏むミノ。
流石にリンチが過ぎる。止めよう。
「ちょっと、それはやりすぎだって」
「ハッ、ジュースかけただけの野郎がよく言うわ」
「ぐっ……でも!そんな攻略の仕方も脅し方も、罪を償う者としておかしいじゃんか!」
「ああ?そんなことは自分の罪償い切ってから言うんだよバーカざーこ」
「……」
なんっっでこんなに当たり強いの?俺が悪いの?元人間として多分一番正しいことしたのに?んで何故ツヅリもアスカも割り込んでくれないの?空気読まないの得意じゃんお前ら。
「あうぅ…なんでこんなことに…?」
「アスカ、場を乱さないで。ミライ、ミノ。ちょっと落ち着こう。…典眞さんごめんなさい、少し待っててもらえます?」
「……へあ?」
「…違うもん!乱してないもん!!」
ああほら雑に扱われてアスカとテンマくんが呆気にとられて怒ってるよ。ってか割り込めないのは何故かって修羅場慣れしてないんだなあの二人。まだ新しい人来てないのが唯一の救いだよ。
「ツヅリはなんもわかんねーだろ!勝手に特攻して運良く認めてもらった分際でしゃしゃんな!」
うわツヅリもちょっと傷ついた顔したよ今!俺を背負ってくれた優しいミノは存在しない記憶なの?
「ほらトウマはなんっも言い返せない!雑魚の十乗!罪人で足手まといなのに一丁前に正義気取ってやんの!!」
ひどすぎるだろコイツら…特にミライはもうそれ暴力…。もうやってられないかも。俺が一番泣きたいよ絶対。
「やめろ。二人が間違ってる」
イツキ?珍しい。助けてくれるの?本当に助けるやつ?てか相手できんの?
「二人とも…特にミノなら分かるだろ。自分の精一杯が、強い奴の援護射撃にすらならない無力感と悔しさ」
「わかってるけどさ、でも、ジュースかけてただけじゃん!」
「お前は自己流の格闘術に目覚め、ミライは天青術を完璧にモノにした。…平凡なのにお前らのオマケとして実力以上の評価と期待を得る恐怖がわかるか?その自分とかけ離れた実力のやつと戦うのがどれほど難しいか分かるのか?」
「それはお前らが弱いからだろ!努力が足りないからだろ!」
「お前は、あの短い間にどう努力して青明力を得たんだ?」
「それはっ!本当に頑張ってたんだって!ねえ!ほんとなの!」
「頑張ってたかどうかはどうでもいい。何にしろ、自分のやり方を確立させてる奴には不安定な俺らの気持ちなんて理解しがたいだろう」
「ね、イツキ。ちょっとさ、あっちでゆっくり話そうよお…」
「アスカもその例外じゃない。どうして自分がキレられた訳じゃないのにそんな被害者面が出来るんだ?何も困っちゃいないだろお前は」
「…ひっど!なんでそんなこと言うの?!僕そんなに悪いことした?!」
胃が終わるからそろそろやめてくれないかな。ほんっとまじだるいから。
「おい…お前…」
「あ…テンマさん…すいません、こいつら全く落ち着かなくて…ご迷惑おかけしてます…」
「一旦待機してろ。処遇を考える」
テンマは、どこからか取り出した禍々しい薬を飲み下すと、一度発光してもとに戻った。ちょっとシュールであった。
そして思いっきり息を吸い込み…
「お前らああああああっっ!!!!!ヒトの場所で何を喧嘩してんだボケええええっ!!!!!!!」
……すっげえ声量。
「お前ら全員そもそも不合格なんだわ!しっかり協力してリンチしただろ!」
…ほんとだよ。
「本来ならすぐにでも失格にしたいところだが、生憎俺にはその権限がない。だから…」
お?
「メニュー変更だ。全力で戦ってやるから、全員で協力して俺を倒せ」
…そう来たかぁ。
「仲間割れ真っ最中のお前らに、クリアできるかあ?」
無理無理無理無理無理無理無理無理。この人ほんとイイ性格してるよ。
お疲れ様でした。
もうすぐ受験ですが、ゆっくり書いていきます。どうせあんま勉強しないしね…




