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死神って言ったってお菓子に寄り添う力がいらない訳じゃない。

またまた少しばかり…?遅くなりました。ごめんなさい。

「ケーキだかターキだかなんだか知らないけど、ミライのパクリみたいなことしないでよねっ!」


 ミライが打ち出したピンクの光線は、カップケーキを焼き貫いた。貫かれたカップケーキが光の粒となって消えていく。一撃当たれば消えるのか?これ。しかも今、コイツ何も言わずに出したぞ…ツワモノだ…


「【超絶上位(すーぱーみらくる)非現実(はいぱーうるとら)気合魔水きあいうぉーたー】!!」


 ぐっと拳を握って、水滴を生み出すミノ。一瞬で水滴が水のトルネードと化し、滝壺のように落ちてくる。水は、そこら辺一帯のお菓子をビショビショにした。またお菓子が消滅。

 そして…次はこっちですよね!知ってました!無理ゲー来ましたねぇ。俺はみんなみたいに強くはないんだよ?

 ここで俺はしょうもないことを思いつく。「仮にも食べ物なら包丁がいいんじゃね?」と。


「ショートケーキより草餅が好きだあああああああ!うおおおおおお!」


 ガン!と包丁がケーキにぶつかり、ほんの少しだけスポンジが切れた。明らかにスポンジじゃない音がしたけど、そこは無視だ。そして、簡単そうに壊されていたけど、コイツ、めっちゃ強い!


「ならば俺も水を!【超絶上位すーぱーみらくる…おわぁっ?!」


危ない。ドーナツに轢かれかけた。


「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!無理だああああっ!」


 この声はイツキ?たしかに運動神経ゼロ仲間だし…魔法を詠唱する間もなくって感じだろうか。いやでもミノは止まってたけど発動できたしなあ…


「トウマあああああああ!助けろおおおお!」


「なんでだよ!こんなときこそアスカ頼れよ!俺も庇えねえよ!」


「俺一回ドーナツに撥ねられてるんだよ!今さら助けてくれる人の選り好みなんてできねえんだよ!」


「だったら違うやつに頼れよ!」


「それは無理!」


 なんでだよ!それを選り好みっていうんだよ!あー囲まれかけてる。死ぬ。一番使える技封印されてるし。


「十体倒すと食器が出てくるよ!そうしたら扉を開けてティーパーティーへどうぞ!」


 ケーキに言われてミノたちがぞろぞろとピンクの扉の向こうへ行ってしまう。残っているのは各種族数人ずつくらいだ。シンプルやばい。


「【困っちゃってるみんなにヒントをあげよう♪チョコにクリーム、チーズにクロワッサンぜーんぶ混ぜて作った木の実のケーキ♪どうやら友達の野菜には秘密があるらしい♪さあ君はどうする?】」


どうするもこうするもねえよ!


「トウマ、プリンの方に行け。なんかある」


「なんかってなんだよ!」


「知らんからはよ行け!」


「死んでも知らないからな!」


 なんだよほんとに!イツキって今じゃ頭の良さじゃなくて頭いい風のポンコツさに定評があるんだよ!


「プリン!全て貴様のせいだ!」


(プリンではない。我が名はカボシャー・パンプキン・ピエンパオン・カスタードだ)


「知らねーよ!うらぁっ!」


 包丁で思いっきりプリンを切る。…切れた。良かった。切れなかったら終わってた。…ってなんだこの紙。『しかるべき皿にあれば動きは止まる』?


「トウマ、なんて書いてある?」


「しかるべき皿にあれば動きは止まるって」


「それだ!【クリエイトパレット】!」


 イツキは【クリエイトパレット】なる絵の具と筆を二つ出し、一つを俺に投げた。…投げるのが下手で地面に落ちかけたが、ギリギリキャッチした。


「それでお菓子に合う食器を出して、とりあえずそれを当てろ!」


「よくわかんないけどわかった!」


 とりあえずいっぱい皿を……いや、違う。今俺の目の前にあるのは、ドーナツ、チュロス、練り切り、ゼリー…皿よりもふさわしいものがあるお菓子だ。今必要なのは、皿を描く速さではなく、どれだけお菓子に寄り添えるかだ。多分。

 紙袋、懐紙、グラスと急いで描いていく。それっぽいのが出てきたら、お菓子に向かって投げる。当たれば止まってくれるのが不幸中の幸いだ。


 そしてしばらくすると、目の前のお菓子は全て止まって、ただデカいだけのお菓子になった。イツキも死にそうな顔ではあるが、目の前のお菓子は止めたようだ。あとはこれを鎌でギコギコ頑張るだけである。

 こうして俺たちはなんとかフォークと黒文字を手に入れ、ティーパーティー?に間に合ったのだった。


ーーーーーーーーーーーーー


 時を同じくして閻魔城の近くに作られた会場では、二人の少女が黒髪の少年と戦っていた。


「バカだなあ。空振りばっかりしてるとちょん切っちゃうよ?」


「空振りじゃないもん!撹乱だもん!」


「先に君のパーツを切って女の子にしてあげようか?」


 半泣きの少女と攻撃的な少女は、奇しくもトウマチームのメンバーに関わりがある二人だった。

 長雨 枕(ながさめ まくら)紫野ノ目 出雲葵(しののめ いずき)、ツヅリの恋人とイツキ、以不輝の姉である。


 そして、無表情で攻撃を躱しては受け止め、時々徴発する少年。彼は、先代閻魔大王が主だったときから閻魔城の庭師をしている【樹華精霊プラントリー】。名をエルマといった。

チョコ、クリーム、チーズ、クロワッサンの頭文字をとってチクチク→チクチクの木の実→栗→栗で出来たお菓子→モンブラン→モンブランになれる野菜→かぼちゃ→かぼちゃプリン


ということで、トウマが倒したのはただのプリンではなくかぼちゃプリンです。名前がどストレートだったのですぐわかっちゃうかもですけどね…

うん。さつまいもとかもモンブランできるぞ?ってのはわかります。でもさつまいもプリンよりかぼちゃプリンの方が見たことあるでしょみんな!!


懐紙は和菓子を食べるときの皿代わりに使うこともある紙です。黒文字は攻撃力激弱ナイフと爪楊枝の間みたいな和菓子食べるときのアイテムです。

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