死神って言ったって予想が当たる訳じゃない。
なんだかんだでこの時間に投稿できてしまいました。
「やっぱり美少女じゃないの?なんだろ、こう…露出度の高い黒い服のさ」
「かぎ鼻のおばあさんだったりして」
「案外めちゃくちゃロリとか!」
「やべーやつに惚れるってことは、変態感溢れる感じかもな」
カレンたちが閻魔城に行ってから数十分。侮怒雨呪酢を飲みながら待っている俺たちは、残る一人の天使がどんなやつなのか話していた。中々皆さん、偏見と想像力に溢れた内容である。
「あ、みんないた!」
近寄ってきたのはショッキングピンクの髪をした女の人…ってよく見たらカレンじゃん!
「私がカレン」
「僕がイブキに…んぐっ」
どうしたんだろ。イブキが口を押さえて震えている。吐きそうな顔だし、マジのやつかも…
「語尾に『にゃ』がつくのを必死に耐えているらしいよ。新しい自分を認められないお兄ちゃんはモテないぞ〜」
あ、そうなんだ。って、ヤヨイ、全く変わってないじゃん。そのよくわからん喋り方、なんで閻魔大王は変えてくれなかったんだろう。てかお兄ちゃんって何?
「あなたも抵抗してるでしょ」
「ええ〜?なんのこと?」
「メスガキ語、我慢してると思うんだけど」
「うるさい!ざーこ!……あ」
メスガキ語………?そっか、だからお兄ちゃんとか言ったのか。確かに男装の麗人(?)キャラしてるのにそれは屈辱だよな。でも、嘘違たちよりは軽い気がしなくもない。
「いつ天国主様が来るか分からないし、面倒くさいから適当にしたって言われた。私、こういうどぎつい色似合わないし苦手だから、けっこう嫌だけどね」
見た目も語尾も変えられた嘘違たちの隣でよく言うよ…そうだ、さっきの答え合わせを。
「もう一人の天使ってどんなやつなの?やっぱり、やばいやつ感溢れてる?」
と、なんてことない質問のはずが、天使たちは顔を見合わせて首をかしげてしまった。もしかして…知らないとか?
「めっちゃ普通ですわ!どこにでもいるような顔しといて、一番強いのですけどね!」
あ、知ってる人と周りからのイメージ違いすぎてわからなくなるやつだった。俺もたまになる。
「そーそー!す〜っごく優しくて、ときどき泣き虫さんだけど、いっちばん危ない!」
なるほど、ナチュラルサイコか。
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「ねえ、ミノちゃん…」
「ん?あ、カレンちゃんか。どしたの?」
前と何も変わらないその態度。逆に呆れられてしまっているのかと心配になるくらいに、見慣れた、聞き慣れた返事。
(これ、私、言った方がいいのかな?私が間接的にあなたを殺しました、なんて。今ここで、言っていいのかな?)
一度は覚悟を決めたのに、こうして会ってみると、逃げ道を探してしまう。つくづく堕ちたものだと自分でも思う。
「えっとね、私、実はミノちゃんを…」
「何やってるの?!みんな!!」
その叫び声に後の言葉はかき消された。
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ん?なんか頭上から声が…って、なーんだ、どこにでもいそうな女の子だな。別に……え?!「どこにでもいそう」って…
「危ないですわ!」
嘘偽がみんなに崇光を放つ。マイナス×マイナスはプラスみたいに、崇光は崇光には効かないらしい。そして俺たちは崇光を浴びると死ぬけど、逆に崇光を纏うと大丈夫なんだとか。嘘違たちの情報だしちょっと不安だけど、背に腹は代えられないということで、みんな全身タイツならぬ全身イルミネーション状態になった。
「ねえ、酷いよ!なんでみんな、天国主様を裏切ったの?!」
光越しに見る少女は、やっぱり普通だ。茶色い髪を三つ編みにして、目の色も茶色で垂れ目。おっとりした感じの子。白黒逆の修道服を着ているので違和感こそあるが、それ以外の見た目の普通感がそれを中和しているくらい普通。ネックレスもしてるけど、鍵モチーフの普通だし。
「裏切るも何も、最初から忠誠誓ってないですわっ!」
叫びながらも器用にてへぺろをする嘘偽。てへぺろパワーとやらの星の攻撃が三つ編みの少女に飛んだ。
「【不可】!」
「痛っ!」
「ふええ?!嘘偽、目、大丈夫?!」
何が起きたのか、あまりわからない。少女に届きそうだった星の光が、そのまま嘘偽に返ってきた。もしかして、あれ、目が焼けるレベルのやつだった?!
そして、気になったことが一つ。今、少しだけ少女のネックレスが光った…正確には、それについている鍵が光った気がしたのだ。あれが絡んでいるのか?
それはともかく、嘘偽、大丈夫かな?目、すごい痛そうだったけど…
「…大丈夫?」
「いいから攻撃を続けてくださいませ!」
ええ…もう、やるしかないよね?!
「【海霹靂】!【閃光流星華鎌】!」
「【真珠貝】!」
「【蛍花火・大輪】!」
「【雷轟音】!【閃光星華矢】!」
「【超絶上位非現実気合魔水(すーぱーみらくるはいぱーうるとらきあいうぉーたー)】!」
光とか水とかが色々大量に少女に襲いかかる。少し酷かもしれないがこれでダメージを…
「【封印】」
「は?!」
俺達の魔法は全て、霧散した。ならばもう一回と鎌を降るが、【閃光流星華鎌】は出せなくなっていた。封印?!あと、やっぱり鍵光ったよね?!
「竒の『鍵』は、悪い奴らには渡さない!」
「なら力ずくで奪うまで!」
そう叫んだミノの視線が俺に来た。って、そんなんお前をぶちのめすって言ってるようなもんだし!なんで俺が…
「あたしが行く!」
「撹乱は任せて!」
やば、迷ってる間にツヅリとアスカが飛びだしていった。俺の出番は無さそうかな…
無数の矢と魔法が飛び交って、ツヅリの鉄球とミノの拳が少女に届く直前。
「【施錠】!!」
少女の鍵が、ひときわ強く光った。
以不輝も名前変わってないやろと前回思われた方が多いと思いますが、天使は記憶から名前を書き換えられるので、彼も変わっています。
何時輝と以不輝がお互いの名前の漢字を使って罵り合うシーンは、イツキが以不輝の漢字の情報を手に入れていたからできました。
設定がすごくすごくガバガバなので、後付け、補足だらけになります。ごめんなさい。




