第2章〜出会い〜
第2章〜出会い〜
あぁ、今日も学校か。制服に着替えながら少女はため息をついていた。 入学と同時に勉強に力を入れようと決めていた少女は予想通り簡単に上位の成績をとることが出来ていた。
知能的にも人間的にもみんなバカばっか。
ついでにくだらないルールで生徒を支配している教師もバカばっか。
世界が狭いな。
学校行って適当に友達とうまくやりくりして家に帰って、
毎日同じことの繰り返し。
つまんないな。
少女は冷めた感情で毎日を過ごしていた。
そんな生活もすぐに過ぎ去りいよいよ進路決定をしなければならなくなった少女は進学を考えていた。
私の成績なら学校推薦は余裕でもらえる。どの学校に進学しようか。
少女は悩んでいた。
そんなある日、母親が一つの大学を少女に薦めた。
家から通えて少女の好きな分野の勉強ができる学校だった。
この学校にしよう。もしも落ちたら就職しよう。
無事に学校推薦をもらえた少女は面接を受けた。
もし落ちたらどうするの?
就職することを頑なに嫌っていた母親からの毎度の問いかけに少女は答えた。
私を落とす学校側に目がないだけの話しよ。
少女は堂々合格した。
私の好きな分野の学校を見つけてくれてありがとう。
少女は自分のことを気にかけてくれていたのだと、合格と同時に母親に感謝した。
新しい生活が始まる。
少女は大学に入学した。




