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彼は友達、此奴は下僕~ゴブリンと人間の最強タッグ~  作者: ピッグハット
始まりはここから
8/25

7話 強すぎる武器は使い方に困る

書き貯めが減ってきた・・・

何が起こった?俺の目が確かなら・・・このゴブリン・・・ウルフを消し飛ばした。

それも何か凄まじい攻撃で木っ端みじんにしたとかでは無い・・・まるで煙を払い除け霧散させるといった表現が近いだろう。


此奴がやったのか?

俺が呆然としているとゴブはこちらに振り向く


その時、感じたことのない恐怖が全身を襲った。



怖い



此奴はいまいとも簡単にウルフを殺した、ウルフは決して強い魔物ではない

だが、その異常な殺し方が理解できず、それが恐怖の感情となり俺に押し寄せた。

あんまり賢くない俺でもわかる、これはヤバい力でこのゴブリンはヤバい奴だ

今俺はどんな顔をしているだろう、考えればわかる


きっと恐怖で引きつっているであろう、その証拠にこっちを見ているゴブが固まっている。俺は







超強い下僕君を従えてるんじゃね?


なんでなのかここでこんな都合のいい思考が巡ったのかは分からないが、この思考が出てきたおかげで俺は少し冷静になれた。

そうじゃん、此奴居ればどんな依頼でも熟せるんじゃね?そうだよ!つまり、俺も有名になれるのでは?そうすれば俺にもついにモテ期とかが!

先ほどの恐怖は何処へやら、一瞬でオージャーの頭の中は欲で満たされた。


おっと、いかん!

我に返ったオージャーはゴブリンを見直す。

そこにはオージャーの主観であるが、落ち込んだような姿のゴブリンが居た


こいつ、俺がビビっていたのに気が付いたな・・・ここは主としての威厳を保たなくては

気弱な主たと謀反を起こされかねんからな~・・・まぁ契約してる時点で俺には逆らえんがな!フンッ!!


オージャーは余裕を醸し出すと満面の笑みでゴブリンに言葉を送った


【よくやった、強いね】








ゴブリンは思っていた。

目の前で自分の力を見た友人が怯えた顔をしているのを

当然だ、こんな力恐ろしくないという方がおかしい、彼の反応は正しい

きっと彼も自分から離れていくのであろう。

だが、ゴブリンはそれを悲しむことはしなかった。

全く悲しくないというわけではない、ただ叶わないと思っていた願いがほんの僅かな間でも叶ったのだ、感謝の気持ちの方が大きい。


自分は彼の前から去ろう、これ以上自分と友人になってくれると言ってくれた彼を怖がらせるもんじゃない、そう思いゴブリンは再度オージャーの顔を見た


笑っている?なぜ!今、目の前であんなにも恐ろしい力を見たというのに!なぜ、彼は笑っていられる!

ゴブリンの疑問は全く答えへと到達しない、しかしオージャーから送られた言葉にゴブリンは理解した。


【よくやった、強いね】


あぁ・・・彼は友人だったのだ

この力を見ようと少し驚きはしたが、また自分に向けられたその笑顔と言葉にゴブリンは言葉を失った。

自分は最高の友人を手に入れる事が出来た!

なら自分に出来る事とは?

決まっている!この友人のために力を振るおう!自分が友人の力になろう!

ゴブリンは強く強く誓った・・・





「あっ!牙!!」




補足説明

・ゴブリンのこの力は対象を分解する力です。

自分に傷に使おうとしたのは、傷という事象に干渉してその「傷があったこと」を分解して消してしまおうと考えたのですが・・・まぁ無理でしたって話です。


持ち前の基礎治癒能力と薬草のおかげで助かった感じですね~フィジカルが強かったってことで!



こんなんでも、お読みいただき有難いです(照)

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