5話 彼は友達、此奴は下僕
連投ってやつですね~
しっかり時間が取れたのでまだストックはある!
俺は今助けたゴブリン(下僕君)に熱い眼差しを送られている。
まぁ俺も目を覚ましたら横に知らない人が居たらびっくりはするだろうな、しかも傷を負った後だ負けもわからないし頭も追いつかないだろう・・・
わかるそ・・・わかるぞ!下僕君!そして君はこれから俺にたっぷりこき使われるってことにさらに混乱を深めるだろう・・・ドンマイ♪
すると目の前のゴブリンは視線をやや下に下ろし自分の胸に手を当て始めた。
傷が気になるのか?と思っていたが違うようだ
少し考え込むようなそぶりを見せた後、はっ!とこちらを見上げる。
ほぉ…気が付いたか!そう君はテイムされたのだよ!それも知らないうちにね!
だが、もう遅いね!
テイマーは自分の手の甲に浮かび上がった印(黒い二重丸)に意識を通すことでテイムした対象に“命令”をする事が出来る。
まぁ出来て簡単な指示とか挨拶ぐらいだけど・・・
だが!此奴に伝えてやろう!混乱している今の此奴に!最高の挨拶を!
印に意識を通し俺は皮肉たっぷりといった表情で
【これからよろしくね】
と伝えてやった。
此奴は少々ポカンとした後……一粒の涙を零した…
嫌なんか人間じみてね?なんかちょ~っと心が痛くなる優しい俺だった。
ゴブリンは気が付いた自分の体が傷以外で何かがおかしいと・・・
なんだ?・・・そう思い胸に手を当て調べてみる。
っ!!・・・これはなんだ?自分になにか思念の様なものが通っていることが分かった。
そしてそれが目の前の人間とつながっていることも分かった。
今まで自分を踏破しようとした者、恐怖し離れて行く者は星の数ほどいた。
利用するために近づいて来た者も少なからずだがいたが、形だけの取り繕いで直ぐに本性を出し消えた。
しかしこれは違う!・・・心からの繋がりだ!しかしこれではまるで!
人間を見上げる・・・自分が、手に入らないと望んでいたモノ
【これからよろしくね】
自分の疑問を一瞬で消し去るような一言。
心に繋がった思念から送られてくる言葉に、まだ認められずにいた自分の気持ちが跡形もなく消え去った………
友人が欲しかった、そんな忘れかけていた願いが何の前触れもなく叶ったのだ。
ゴブリンの心の許容量を超えた感情は瞳から雫となってあふれ出した。
読んでいただき感謝感謝です!!!
なんかやっとタイトルっぽい話が書けたかと思っています。
これから二人で冒険が始まるんですね~ゴブの力は次でわかるかと思います。
そして、暴露なのですがこの話のタイトルを考えたのは友達です、私はそのタイトルから物語をひねり出しているにすぎません!
しかもこれ書いてることをその友達は知らないですね~・・・
評価数がもうちょっと付いたら暴露してやろうと思っています。




