4話 初めてのこと
描き貯めをすることにしました。
そしてタイトルに話数を入れるのを忘れるポンコツぶりときたもんだぁ!
真っ白な空間そこを浮くように漂う一匹
ゴブリンは満身創痍であった
それは生まれて初めての経験であり、普段使わない使い方でゴブリンは力を使用していた。
自分の体中に出来た傷から流れる血を止めようとするが、本来の用途と違った力の使い方と満身創痍のこの状況が上手くこの状況を思う道理に進ませない。
あの「何か」にここまでの深手を負わされたが、一方的にやられたわけではない。
まして負けたわけでもない。
もしここに第三者がおり審判を行ったとするならばそのジャッジは・・・
引き分け、である。
自分と同じほどの負傷は与えられたと思う。
実際、自分を消すと言っていたアイツが自分を追ってこないことからそうだと、ゴブリンは半分確信、もう半分は生まれてから殆どした事がない願いを込めていた。
意識が薄くなってきた、傷は何とかなりそうなそうでもないような、あと一押し回復が欲しいが自分にそんな事が出来るわけもなく、自分以外が助けてくれることなど無い事をゴブリンは知っていた。
孤独に生きて、命の最後はこんなわけもわからないところで終わるということにゴブリンは少し落胆していた。
お世辞にも楽しいと言える命ではなかった。
自分のも望みが無かったわけでもない、知識を得た際に知ったこと。
ゴブリンは“それ”が自分にもあればと思うことが何度もあったが、叶うことはなかった。
兆しすらゴブリンには現れなかったため、諦めはとうについている。
ゴブリンは薄ら目で周りを見渡した
白くきれいな世界に改めて目を向け
(あぁこんな綺麗なところで死ねるのだ・・・あそこよりは十分すぎるぐらいだ)
っと自分に言い聞かせるように思いゆっくり意識を手放した。
っ!!!
目が覚める。
目の前には最後に見た白の色はない、あるのは緑だ…
慌てて、しかしゆっくりと自分の傷を確認する。
傷が塞がっている・・・治癒が成功した?それはあり得ないと理解できる。
では誰かが?…自分以外の誰かという思考に至ったまま横にいる人間へと視線を送る。
いるのは気が付いていた。
お前がやってくれたのか?自分を助けたのか?
今まで無かったことが立て続く事とに戸惑いを隠せず、人間へ問いただす。
意味は伝わらないだろう・・・だが聞かずにはいられなかった。
人間は微笑んだ・・・いまだかつて俺に微笑みかけてくれた者などいなかった…
今日は初めての事が多い
自分は生まれて初めて感謝と喜びを感じていた。
これにてゴブリン編終了
ゴブリンの力って何なんでしょうね~・・・近いうちに書きます
ほんとに読んでくださって有難いという気持ちでいっぱいですね~
ホントですよ?




