22話 ルトとシス(4)
連投連投っと!
私生活ですがポケモンとモンハンをほぼ同時に始めたのがヤバかったですね~
どうでもいいか!
「「共鳴者!(ユニゾン)」」
その瞬間二人の魔力に少しの変化を感じたペタルデスはただ茫然とその二人の姿を眺めていた。
(なんだ?・・・強化って感じにしては魔力の反応がしょぼいな~・・・まぁ!)
「殴ってみたらわかるかな~!」
2人に冷酷な笑みを浮かべ飛び掛かる
「行くよ!シス!」
「うん!ルト!」
シスを庇うように前に出たルトがペタルデスの拳を剣で受け止める。
(ん?パワーは変わってないな~・・・さっきのは一体・・・)
そんな事を考えるペタルデスにルトが
「喰らえ!爆裂水流!!」
受け止めていた剣から水の爆発とも言える水量が一気に噴き出した
「うぉあ!!!」
もろにこの爆水を受けたペタルデスは後方に退いた
「いてぇな~!この期に及んでまだ隠し玉かよ!」
余裕を見せるペタルデスだったが、先ほどの水の爆発はかなりのダメージになったようだ
(・・・あの水は一瞬噴出しただけで、絶え間なく出るわけじゃないのか、それは好都合だ)
辺りを見渡しシスが1人で出していた水量よりも少ないことを確認する。
(あの剣の爆発に合わせたような水の属性攻撃・・・おそらくさっきの強化はこれか~・・・ならもう一択じゃね?)
背中の羽を羽ばたかせ上空へ上がる
「お前を殺せばおわりじゃ~ん!」
ルトの頭上を高速で通り過ぎ、シスへと狙いを定める
「まず1人目!」
シスの前で拳を振り上げる
「浅はか」
「は?」
「爆裂水流」
完全な不意打ち
懐に潜り込まれた魔術師は、殆どが敗北する
それがこの世の“普通”と言われることであった
だが今、このシスは杖を使いルトと同じ技を使ってきた!
「ぐぇあ!!!」
ガラ空きであった腹にカウンターのように喰らったペタルデスは吹っ飛ぶ
「な、なにが・・・っ!!!」
吹っ飛んだ先で理解が追い付いていない中、目の前に剣を振り上げるルトの姿
「爆裂雷轟!!」
振り下ろされた剣からは衝撃と雷が放たれた
「あ゛ぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
体を中から焼かれるような衝撃
水をまとっていた為、電気の周りもいい
「くそがぁぁぁぁ!!!」
腕を振り辺りの業火を振りまく
「熱っ!」
ルトがペタルデスから距離をとった
「はぁ・・・はぁ・・・てめぇら!なんなんだ!」
「今さらそれ?」
「答える義理無し」
「ぎぃぃっぃ!!!」
もうさっきまでのペタルデスの余裕はない
「もう遊びはしまいだ!!死にやがれ小娘!」
ペタルデスは両手を上に上げ、巨大な炎の球体を作り出し
「潰れて焼け死ね!!」
業火が2人に向かって放たれた
「シスどう?」
「残り一回が限界」
「じゃあその一回に全部乗せちゃおっか!」
「・・・貴女は本当に無茶・・・けど、了解」
2人が剣と杖を振り上げる
「「火、水、雷、土、風」」
「「全混合炸裂」」
「「炸裂万象!!」」
様々な光が折り重なった2つの斬撃が業火とぶつかって
弾け、辺りは凄まじい光と衝撃にのまれた
「シス~・・・生きてる?」
「問題・・・無い」
出来上がったクレーターの端に横たわる2人
「倒せたと思う?」
「あれで無理なら、私達には打つ手がない」
「だよね~っと・・・でもまぁ、私達の勝ちっぽいね!」
そこには意識無く横たわる
双子の姿があった
「もう動けん!」
「私も」
2人はまだ騒乱の中ではあるが、満足そうに笑っていた。
【補足説明】
・共鳴者とは同じこのスキルを持った人とスキルの共有が出来るというものです
なので二人はそれぞれのスキルを混ぜ【魔法爆裂】という戦法を取るようになりました。
ですが、デメリットもありルトはシスほど魔力が無い、シスもルトほどの戦士系の体の動かし方が出来ないので、2人はこの能力を長時間維持出来ません。ですが、その力は凄まじいです。
・ペタルデスの名前の由来はギリシャ語で蝶って意味です・・・確か
全然、主人公出てきませんね~