19話 ルトとシス
もう勢いで描いてます、あとPS4が壊れちゃいました。
爆炎の後、そこに見えるのは魔力で障壁を貼ったシスであった
「みんな、大丈夫?」
後方に視線を向けると衝撃はあったもののダメージを受けている者はいなかった
その光景に安堵するシスであったがキッドとリリーはつまらなそうにしていた
「全員吹っ飛ばせたと思ったのに~ごめんねリリー僕が加減をしすぎてしまったのかも」
「そんなことないわキッド、普通ならあれで死んでるもん、あのエルフが障壁なんか出すからよ」
「じゃああいつのせいかい?」
「ええあいつのせいよ、キッドのせいじゃないわ」
シスに守られたルトは残りの冒険者たちに
「貴方たちはアンデットをお願い!コイツらは私とシスで何とかする」
「同意見、ここは任せて」
シスもこれに賛成した。
冒険者たちも長年の経験からか、相手との力量の差や今の目的などを考え、各々各場所に散っていった
「手間が増えたわ・・・まぁこの王都を潰すもの、何処にいても何をしてても一緒だわ」
「そうさ、それより僕たちを2人でかい?まさか2対2の方がフェアだなんて考えてるのかい?舐めてんの?」
怒りと呆れが混ざったような視線をこちらに向ける双子にルトとシスは笑った
「大丈夫よ、あんた達は強いってのは感じるはだから2人にしてもらったの」
「私たちの戦い方は人を巻き込むから」
「そういう事・・・だっ!!!」
剣を抜き踏み込んだルトが2人の目の前まで一気に距離を詰める
「早いわね、それで?」
リリーが自信の目の前を炎で埋める
しかしルトはそれを気にする素振りはなかった、そして突然3人上から大量の水が降り注いだ
「あのエルフ味方ごと!リリー!」
キッドがリリーの手を引き後ろへ飛びのく、が
「逃がさないわ、よ!!」
とっさにルトが剣の側面で今降ってきた水を弾く
「シス!今!」
「了解」
シスの魔法によって弾かれた水が冷却され氷の刃へと変わり、双子へと襲い掛かる
「言っただろ!舐めるなって!」
キッドは掌から作った火球を飛ばす、それは一瞬で氷を蒸発させるとその勢いのままルトへと向かった
ルトは姿勢を低くするとまだ少し地面の残っている水を剣につけ
「はぁ!!!」
その体勢から縦一文字に火球を切り裂いた
「ごめんなさい、キッド油断していたわ」
「仕方ないよリリー、こいつら結構やるみたいだね、というか味方ごと魔法に巻き込むのもだけど、くらったあの女もぴんぴんしてる・・・」
キッドは今まで出会ってきた中でも一番強い相手だろうと考える
「リリー・・・これはとてもとても楽しめそうだよ?」
「あらキッド、私も同じことを考えていたわ」
態勢を戻した双子は不気味にクスクスと笑い始める
「歌いましょ」
「踊りましょ」
今までに無かった量の炎が双子から溢れた
「シス、私たちもやってやろうじゃない!」
「任せてルト」
双子が歌う
すると噴出した炎がそれに答えるように動きルトたちを襲った
「くっ・・・」
なんとか炎を避けるも明らかにさっきまでと速さと熱量が違う
「炎が抑えられない」
シスが先ほどから水の魔法を使用するが、先ほどとは違い直ぐに蒸発させられてしまう
「あの歌が炎を操てるようだけど、それがわかっても・・・」
「止める方法が無い、このままじゃまずい」
2人は焦るがそれでも炎は勢いを衰えず襲い掛かってくる
「あの歌を・・・あ!」
「ルト、何か思いついたの?」
「チャンスは一回だろうけど・・・やってみる?」
「当たり前、私はあなたを信頼してる」
「そう来なくっちゃね、相棒♪」
●補足情報●
シスですがメインジョブ【魔法使い】となっています。
シンプルですが、ここでは主に【〇魔法使い】みたいな一属性の魔法のみを使用できる者が多い中
シスはある程度特化型には劣りますが、全属性の魔法を使用することが可能です。
チートの様ですが悪くいってしまえば器用貧乏の様なジョブです。
しかし、シスは自分のサブジョブとルトのサブジョブでかなり強くなれました。
これはルトにも同じことが言えたようで、2人はこのことからパーティーを組むようになりました。
お読みいただきありがとうございます!
あとがきの補足情報はこれからもやっていこうと思っています!