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彼は友達、此奴は下僕~ゴブリンと人間の最強タッグ~  作者: ピッグハット
王都騒乱徹底抗戦 ~もちろん俺らは抵抗するで、ゴブリンで編 ~
18/25

17話 崩れだしたモノは整わず、流すのみ

ちょっといろいろありまして~

しばらく投稿できんかもなので貯めてた分を一気に解放中・・・


いや、どうなるかわかりませんが


王都中にひしめくアンデッドの群れ、それは楽しかった朝を昼にすることも許さず

地獄へと切り替えた。

逃げる人々に襲い掛かる亡者どもは、命あるものを嫉むかのようにそれを一つ、また一つと奪っていった。

逃げる人々の向かう先は様々であった。

自宅へ隠れようとするもの

物陰へと身を潜めるもの

パニックを起こし当てもなく逃げ惑うもの


これらの人々にアンデットは無情にも無差別に牙をむく





「どうかな?王都の装いは・・・我らながらの建国祭への催しだよ」

遠隔透視型の魔道具を使用しその惨劇を王の間から流す初老の男に、カンジールやその場にいるすべての者が最大限の警戒を向けていた。

「おや、お気に召さなかったか?まぁいい、これからもっと被害は大きくなる・・・精々ここでこの国が終わるのを見続けるがいい」

男がそう言い終わると

「きさまぁぁぁぁ!!!!!!」

カンジールの怒号が部屋に響く

「そうだ・・・そうだ!それでいい!貴様にはこの国で一番の絶望を与えたのち・・・この手で殺す」

満足したようにそういう男に、何を合図としたのか控えていた兵士が一斉に飛び掛かった

「・・・ふん」

兵士が男に近づくと、それぞれの兵士の体の大部分が一斉に弾け飛んだ

「きゃぁぁぁぁ!!!!」


見るも無残な姿で散らばった兵士に目をむけ事もない男は、その場から一歩たりとも動いてはいなかった

しかし、その両腕の拳は血で汚れていた

「虫のように集りよって・・・不愉快よ」

男がそうつぶやく

「我が国民にこれほどの事を行った上に、我が兵を虫だと?」

座っていた玉座からゆっくりと立ち上がるカンジールに、皆の視線が集まる

「この光景をこのまま見続けるだと?そんな事しなくともよいではないか・・・ここで貴様を殺し、我が国中のアンデットを掃討すればよいだけの話ではないかぁぁ!」

臨戦態勢に入ったカンジールを見る男・・・ガルバスはにやりと笑い

「そうだ、それでいい」

そう言うとこちらも臨戦態勢に入るのであった。









ギルドでもこの王都での様子の変化に皆が気が付いた。

各々が一斉に外へ飛び出ると、そこは一面アンデットだらけであった

アンデットが出現した地点から近かったようでまだ、そこまで多くの被害は出ていなかったが時間の問題だ、ここにいる誰もがそう思った。

「この様子だと王都中が」

「だが、この数を突破していては」

「けどこれじゃあ」

不安や葛藤が入り交ざった様々な声がギルド前で犇めく


「だらぁぁ!!」

1人がその中から飛び出し前方にいた数体のアンデットを殴り飛ばした。

「てめぇら!まず動け!一匹でも多く倒せば俺らなら何とか出来る!」

そう叫ぶのはバリーであった

その声にふるい立たされてか、一人また一人とアンデッドの群れへ向かっていく

だがその物量という差は埋まることが無い、直ぐにアンデッドの数は先ほどよりも増えていた。

「くそ・・・さすがに数が」

バリーが打開の案をひたすら志向していた差の時




「何やってんの~?」

余りにも場違いな、その気の抜けた声が何故かここにいる冒険者全員に聞こえた。

「ギルドマスター!」

誰かが叫ぶ、そのやや着崩した服装と腰の刀をひっさげた男はフラフラとギルドから出てきた。

「凄い数やな~・・・ほんで邪魔やな此奴ら・・・」

一瞬でカムイのまとう空気が鋭くなった


「みんな下がり~俺の後ろや」

その声を合図に冒険者たちは一斉にギルドの入口側へと掛けた

波が引いたら押し寄せるように、アンデッドの群れが一斉にカムイへと押し寄せる

カムイはやや腰を落とす姿勢をとると、腰の刀へと手を乗せる


「その荷物(頭)重いだろ、下ろそうか・・・」


流斬剣

大河



鞘から抜かれた刃から繰り出される一刀の斬撃

それは大河に流れる怒涛の水の流れの如く、その場にいたアンデッドたちを飲み込む

そして、一体の例外もなくすべてのアンデッドの首が宙を舞った

それはあまりにもあっさりと、水がすべてを飲み込んだかのように

それは終わった



その場に一瞬の静寂が訪れた

だがその一瞬の静寂を破るのは、この作った者であった

「聞こえるかぁ!お前ら~!これから冒険者たちが一斉にこの王都で暴れまわるで!アンデッド狩りや!逃げ遅れたり不安な奴はギルドに来~い!地下スペースなら結構かくまえるぞ~」

それはカムイがもつサブクラス【メッセンジャー】の能力

本人の声を魔力で広げ、広範囲まで届けることが出来るというものだ

つまりこの声は王都全域へと広がった


「カムイさん!王都全域から避難者が来たらギルドに収まりませんよ!」

とっさの事だったがバリーはカムイへと言った

「大丈夫大丈夫~ギルドに入りきらんでも、俺の後ろにおったら問題ないやろ~・・・みんな守ったるわ」

本気の目だ

曇りなき目でバリーを見返すカムイ

「そんな事よりお前らええんか~?はよ王都回ってアンデッド退治しな~」

また、へらっとするカムイだが冒険者達に視線を向けると

「行って来いお前ら!!ギルマス命令や!アンデッドの首、一匹残らず下ろしてこい!」

その声に反応し冒険者たちは一斉に王都へと散っていった














「やばい、何にも動けなかった・・・・」

終始棒立ちをしていた主人公、オージャーであった


今回はいつもより少し長いですね」、ごめんなさい

切りどころが分からなくなりました。


そんなんでも読んでくださった、あなた!そう、あなたです

ありがとうございます

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