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花言葉の短編集

多重人格のリナリア

(2023年1月1日 大幅な書き直しを行いました。)

 皆様、ご機嫌よう。 私の名前は【リナリア】です。

 

 突然ですが、実は、私には自分ではない他の人の記憶があります。


 あらら、頭が可笑しいですって? そうですね。 私だって最初は戸惑いましたよ。 でも、事実なのです。 あるものはあるのですよ。


 ここまで聞いて、『転生』というワードを思い浮かべた人も多いでしょう。

 けれど、違います。 別に、記憶があるというだけで主人格であるのは、この星に生まれ、この国で育った【私】なのです。 なので私はこれを【多重人格】と呼んでいます。


 このことに気が付いたのは、つい最近のこと。 ……と言っても、もうそれから何年経ったか。 まあ、数十年ほどでしょうか。


 何故、そんなに記憶があやふやなのか気になりましたか?

 

 実はですね、その記憶は断片的にしか思い出せないのです。 この記憶は、つらい記憶でもあります。 でも、とても、素敵な記憶だとも思います。


 これは、遠い異世界の記憶であったり、未来や過去の記憶であったり。


 ふふっ。そうね、確かに、この記憶は私の想像が生み出したものかもしれません。 でも、その記憶は本当に存在したのかもしれない、そう考えるととても素敵ではありませんか?


 私は、そんな記憶を――











          ――幻夢する。

【答え合わせ】

リナリアの花言葉は“幻想”。

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