プロローグ
これは、一人ぼっちの魔女らしくない魔女と、非日常に立ち向かう少年の物語です。
初書きなので語彙力の未熟さや文章の拙さが目立つかもしれません。
しばしばファンタジー系統の小説や漫画の冒頭で、『当たり前の日常が続くと思っていた。』というような常套句が用いられることがあるが、物語の主人公は本当にそんなことを思っていただろうか。
俺の答えは否、だ。
「当たり前の日常」というのは、その対なる「非日常」を実際に体験した際に知覚するものだ。
日常的に日常を過ごしている者が『明日も当たり前の日常が続くなぁ。』などと思うはずがない。呼吸をして、「空気がある」と思わないのと同じだ。
人は、当たり前のことに関しては無自覚なのだ。
作者だって、主人公が本当に「当たり前の日常が続くと思っていた」かどうかなど、気にもしていないだろう。
ただ日常的でないことが起こる前の不穏さを手軽に演出できるから、この言葉を使っているにすぎない。
つまり、この常套句は物語ー非日常の始まりを強調するために用いられる看板のようなものなのだ。
そう、だから俺は考えもしなかった。
魔女や魔法なんていうまさに「非日常」を体現した代物と出会い、当たり前の日常が硝子のごとく、いとも簡単に砕け散るなんて。
今回は試し書きみたいな感じでプロローグをかきました。