街
初投稿です。よろしくお願いします。GWがヒマなので、昔書いたものを地味に投稿していきます。
まだ早朝い道 人も車もない
静かに吹き抜ける空気 僕は立ち止まる
ゆうべの澱んだ喧騒が 幻のようにかき消され
時間がつながっていることが まるで嘘のように
透明な陽光が ビルの窓を照らしてゆく
写真に映った街並は
季節も時間もわからないまま
ただひっそりと佇み続ける
人気のない風景に息づく 誰も知らない物語
単純だったり複雑だったりすることもあるのだろう
電車の窓の風景は まるでTVの映像を見るようで
気持ちを遠くに運んで行く
誰もが黙って俯くのは
その悲しさから逃れるため?
それでも 遠く さらに遠くを
眺める僕らの瞳は
何を探しているのだろう