14話 目覚め
「いや!だから!待ってよ!」
私は自分の大きな声で目が覚めた。
あ、夢か。じゃなくてぇ!落ち着け私、ここは壁が薄いぞ。うるさいって隣の人に怒鳴りこまれるかもしれない。
コンコン
「あ、どうぞ!」
入ってきたのはチェックインの時に対応してくれた獣人の痩せた40代ほどの女性だった。
「大丈夫ですか?」
「はい?」
「大きな声が聞こえましたので」
「すみません!なんでもないです!」
「ならばよろしいのですが、なにかご不便がありましたら申し付けてください。では」
彼女は怯えているのだろうか?私が人間だから?
ちょっとショックー。
ま、そこはほっといてー。レリットとの待ち合わせのために準備しよーっと。
私はものの10分で着替えと歯磨き、荷造りを済ませた。荷造りって言っても亜空間?バッグがあるから一瞬だったしね。
よーし、出発だー。
部屋を出ようとした時に気づいてしまった。私はお金を持っていないということに!!
やばくて無銭宿泊じゃーん。
なにか方法はないかと考え込む。何も思い浮かばなかった。
正直に話そ・・・。
「ヴェール?」
「なぁに?」
ヴェールはずっと私の周りを散策していたのだ。
「リヒトフラワーの種何個かだしてくれる?」
「おやすい御用さ」
ヴェール手の甲に口付け、20~30個ほどの種を生み出した。
コロナやばいですね!
皆さんが健康でありますように!
あ、久しぶりの更新ですね!
お久しぶりです!