第十五話 「血の招待」
風が強くなってくる、いろんな方向から見られてるような気がしてたまらなかった
服の袖をまくり、いつでも来いという敵に対して準備万端だった。
「そろそろまずいな、いったんここであれ使うか」
「そうだな」
と言い、途中で止まって、ルーカスフォロントとルミウスマーティンは剣をとり
お互いの剣を重ね合わせて。
「光の支者と!」・「闇の支者!」
二人がそういうとお互いの周りから物凄く眩しい光が出てきた。
「シルラード・アウト!!」
周りが一瞬にして明るくなり、さっきまで見られてる感覚がなくなった。
「すごい・・」
マリカが驚いていると、音がした。小さな虫がいるような音が・・
「?」
「どうしたの?リュウ」
「いや・・・何かいるような気がして」
「僕たちが今、結界を張った。だから問題ないと思うよ」
「そうならよかった・・・?」
安心したら突然マリカが倒れた、いきなり倒れるから慌てて起こそうとした。
「おい!マリカ?」
「さっきまで走ってたから疲れたんだじゃない?」
「そうだと思う」
「ならいいんですが・・」
様子がおかしい、いつも元気だったマリカが、そう考えてたらマリカが目を覚ました。
「マリカ!!」
「ん・・・・・」
マリカが目を開けると、目が赤かった。まるで別人のような感じがしてきた。
「リュウ君!!今すぐ離れて!!」
「え?」
離れろ何て、何で言うのだろ?疑問がわいてくると同時に俺の目の前が真っ赤になった。
あれ・・・これは・・・・
「血?」
俺の意識が飛んだ。案の定俺は、目を覚ました。死んだ時に思うが、生き返る時の体が重く
しんどい・・・それが実に嫌だ。
「ん・・・」
「生きてたのか!!良かった」
「あれ?俺は」
「とりあえず説明は後だ」
辺りを見ると、ルミウスマーティンが誰かと戦ってる?・・誰と?
顔が見えない、相手がわからないから俺は起き上がった。
「大丈夫かい?起き上がって」
「はい・・・平気です」
少しずつ相手の顔がわかってくる、誰かなんて一目でわかる、そう見たことがあるからだ。
「マ・・・・マリカ?」
マリカが血だらけだった。傷だらけ・・・でも普通に立っていて、普通のマリカではない事は分かった。
「あははははは!!」
いきなりマリカが叫びだした。満面の笑みで上を見て手を広げてまるで神に祈るかのような態勢になってた。
「私は!!私は!!マリカ!この世界を侵略する者!!この世界を血まみれにしたい!!」
「あなたの血が欲しいーーーーー!!」
「今すぐ離れるんだ!!」
ルーカスフォロントとが言うと俺は慌てて離れた。なぜ?
マリカがおかしくなったのはなぜかが疑問だ。
「マリカさんにとりつくとは・・・」
「狂人!!離れないと叩き切るぞ!!」
「ちょっと!待ってください!!マリカを殺すのは止めてください」
「だがしかしこのままだと」
マリカはいつ俺らを殺しに来るかわからない状況にいた。だからこそ
攻撃態勢にするのは分かるけど、マリカはマリカだ!!
「俺が説得します!」
「説得って!おい!!」
俺は構わず真っ直ぐマリカに向かってマリカの肩をつかんで。
「マリカ!!目を覚ませ!!」
「私は!この世界を乗っ取りやがては、頂点に君臨する者!!貴方が私を止める?笑わせないでください!!」
「マリカ!!」
俺は一心不乱にマリカに問いかけた。
「だから・・・あれ・・・だから!!あーーーーーー!!」
いきなり叫ぶからビビった、マリカは頭を抱えて、蹲った。
「マリカ?」
マリカが蹲ってそのまま倒れてしまった。
「マリカ!!頼む・・・お前だけでも生きてくれ・・」
「ん・・・・あれ、リュウ?」
「マリカ!!」
目を覚ましたマリカはいつものマリカだった。元に戻ったんだ、安心したら急に力が抜けた。
「リュウ!?どうしたの・・・って!私何でこんなボロボロなの!!」」
「良かった・・・良かった」
マリカが戻ると、マリカの体から何か赤いものが出てきた。
「ち!あと少しで完全に乗っ取れたのに!!」
赤い妖精がマリカの体から出てきて、喋った。
「お前が黒幕か!!今すぐに殺してやる!!」
ルーカスフォロントとルミウスマーティンは同時に攻撃態勢になった。
「このままではすまさんで!!ほな!!」
赤い妖精はそのまますぐに逃げていった。
「逃げられたか・・」
「私のために助けてくれたの?」
乗っ取られてたせいもあるが、体がボロボロなマリカの声が段々と小さくなってきた。
「マリカ!!・・・大丈夫か!?」
「平気だよ・・・・少しだけ・・・眠らして」
マリカは眠ってしまった、このままここにいるわけにもいかない。俺は持ち物から治療薬をとって
マリカの傷を治した。
「さすがだな・・この薬」
冒険の旅にと、シリカがくれたものだ。シリカやリルカの事が思い出して、俺は泣いてしまった。
このまままたシリカ達みたいにマリカも死ぬのかと思うと胸が苦しかった。
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