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第5歩目 はじめての戦闘!

10/9 改稿しました。

   改稿内容は会話の括弧を統一しただけで、話の内容じたいは変更ありません。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


前回までのあらすじ


アテナのちょろ可愛さにほっこりした



頭ぽんぽんで女神ポイント増えるとか女神ちょろいな!


アテナのちょろ可愛さにほっこりしつつ町を目指した


まだ日は十分に高い。少しのんびりしても大丈夫だろう

せっかく異世界に来たのだから、異世界風景をゆっくり楽しみたい


楽しみたいのだが.....


テレテレテッテッテ~


テレテレテッテッテ~


テレテレテッテッテ~


「・・・」

「歩~?どうしたのー?難しい顔しちゃってさー?」


相変わらず歩くだけでレベルが上がっていく

楽して強くなれるのだからありがたいのだが.....


「.....なぁ、このレベルアップ音ってどうにかならないか?」


とにかくうるさい!少し歩くだけでも鳴るから気になって仕方ない


「無理、無理ー!強者だけが知る悩みってやつだねー( ´∀` )」


(こんなことで強者の悩みを知りたくなかったよ!てか、まだ村人Aより弱いのに強者って.....)


そんなことを考えながら街を目指す。と、その時.....


───ガサガサッ


茂みの方から物音がした


「アテナ。魔物かもしれない。俺から離れるなよ」


俺はアテナを庇う様に前に出た。しかしアテナは.....


「えー?大丈夫だよー?私だって戦えるよー」

「.....そこはかとなく不安なんだが?だってお前バカじゃん?」

「ひっどーい!それなら見せてあげるよー!私の実力ー!」


ぷりぷりと怒ってしまったアテナはそのまま茂みに向かって走っていった


「いやいや!相手を確認してからにしろよ!」


───ガサガサッ


茂みから出てきたのは棍棒を持った犬の顔に人間の体をした魔物だ

大きさは人間の子供サイズで1mあるかないかぐらいだ


とりあえず鑑定してみよう


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『コボルト』 レベル:3 危険度:小


【一言】ぷ~( ´∀` )ちっさー!これなら余裕ねー!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アテナは完全にナメきっているようだ


「出てきたわねー!歩~見てなさい!ゴッドぱーんち!」


普通のパンチかと思いきや、アテナが説明を入れる


「ゴッドぱんちとは女神の慈悲深い一撃!相手は逃げる!」

「逃げるの!?」


───ぽこっ


「・・・」

「あれ?.....」


(ハァ~。どうせこんなことだろうと思ったよ.....)


「シャーーーーーーーーーーー!!!」

「いやあぁーーーーーーーーー!!!」


アテナがコボルトに襲われ始めたようだ


「あ、歩~!助けてよー!ちょっ!?あぶないー!!」


(おぉ、棍棒を避けるとはやるな!)


しかし、どうしよう。このまま放っておきたい


とは言うものの、アテナが死んだら新しいスキルを習得することもできない

ぶっちゃけると、アテナがどうなろうと知ったことではない

でもアテナのお守りをする。そう、ニケさんと約束した


そして俺は約束を守る男だ!仕方ない.....


駄女神アテナを庇う様に前に出て、コボルトに向かって蹴りをかます


「ギャフ.....」


蹴られたコボルトは断末魔を上げ、光となって消えていった


(ほ~!こんなふうに消えていくのか!ちょっと幻想的だな!)


「ふえ~~~ん!ごわがっだよー!」


普通なら、よしよしとしてあげるところなんだろうが.....


「汚ねぇな!鼻水垂らして泣きつくな!」

「ふえ~~~ん。痛いってば~!」


あまりのバカさ加減にイラついたので頬を引っ張った


「お前邪魔だから後ろに隠れてろよ」

「ち、ちがうのー!さっきのは調子が悪かったのー!今度は大丈夫だからー!」

「ハァ.....何が大丈夫なんだよ?」

「今度は魔法使うからー!だから大丈夫だよー!」


アテナは今度こそは!と胸を叩いた


───ぷるんっ


(あっ揺れた。それにしても魔法か.....どんなものか気になるな)


アテナが自信満々なのでもう一度だけチャンスを与えることにした

正直あまり期待していないが魔法は見てみたい


・・・。


俺とアテナは町を目指しながら魔物を探すことにした。と、その時.....


───ガサガサッ


また茂みから物音がした


「魔物かもしれないな。今度はかくに.....って、おい!?」

「見てなさいよー!今度こそー!!」


アテナはまた猛然と茂みに向かって走っていった


「だから相手を確認しろって!」


───ガサガサッ


茂みから出てきたのはまたしてもコボルトだった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『コボルト』 レベル:1 危険度:小


【一言】もう容赦しないわー!本気よー!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(いや、レベル1に本気ってどうよ?)


「またあんたなのねー!容赦しないからー!ゴッドちゃーむ!」


やる気に満ちているアテナは説明を入れる


「ゴッドちゃーむとは女神の色気を使ったいやらしい攻撃!相手はメロメロ!」

「お前色気ないから!」


───ピカーッ


「.....シャ?」

「ふっふーん。どう?.....あれ?」


(ハァ~。やっぱりな。思った通りだ.....)


「シャーーーーーーーーーーー!!!」

「いやあぁーーーーーーーーー!!!」


またアテナがコボルトに襲われ始めたようだ


「ふえ~~~ん.....助けてー!歩~!助けてよー!」


俺はアテナを助けるために駆け出した


そして思った



.....やばい。本気でこいつを見捨てたい



次回、街に着きます

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