第3歩目 はじめてのおもちゃ!
10/9 改稿しました。
改稿内容は会話の括弧を統一しただけで、話の内容じたいは変更ありません。
.....俺、想像以上に弱かった!!
「う.....そだろ!?」
「んー?どうしたのー?歩~?」
(いや、実際どうなんだ?この世界では意外と強いのかもしれないぞ?)
「なぁ、アテナ。この世界の平均的な強さって分かるか?」
「私を誰だと思ってるのー?ちょっと待ってねー」
アテナはそう言うと、任せろ!とばかりにたわわに実った胸をドンと叩いた
───ぷるんっ
(あっ。揺れた)
ちょっとドキドキしながらもアテナの様子を伺う
実際アテナがどうやって調べるのかすごく興味がある
(智慧の女神と言われる実力を見せてもらおうじゃないか!)
アテナがなにやらスマホらしきものを懐から取り出した
(あれ?それって確か.....いやいや、まさかな?)
「お、おい?そのスマホって.....」
「んー?歩のスマホだよー?」
(や、やっぱりか。嫌な予感がする.....)
「な、なんでお前が持ってる?」
「ほらー私って智慧の女神なわけでしょー?膨大な知識が頭の中にあるんだー」
(なんで疑問形なんだよ!俺に聞くなよ!お前、智慧の女神なんだろ!?)
「ほうほう、それで?」
「でもーその中から情報を探すのってすごく大変なんだよねー」
智慧の女神というだけあって膨大な知識があるらしい。本当か?
どれほどの知識があるのか分からないが、確かにその中から探すとなると大変だと思う
PCとかみたいに検索機能とかが付いてれば、また別なんだろうけどさ
(.....え?おい、まさか!?)
「だからー前々から簡単に検索できる媒体が欲しかったんだよねー」
「.....つまり?」
(じょ、冗談だよな?冗談だと言ってよ、バーニィ!)
「歩のスマホを改造させてもらっちゃったー」
「はぁ!?なに勝手に改造しちゃってんの!?お前ふざけんな!」
俺はアテナの頬をそれはもう思いっきり引っ張った
「痛いよー痛いー!ごめんなさいー!」
アテナは涙目で頬をさすりながら、こちらを睨んでいる
(睨みたいのはこっちのほうだ!こいつ本当、無茶苦茶だな!)
とりあえずスマホは俺のものなのでアテナから取り上げ早速起動してみたのだが.....
───。
「.....え?なんで動かないんだ?」
「それねー。盗難防止用に女神パワーでないと動かないようにしたんだー。ねぇーえらいー?」
(女神パワーってなに!?.....てか、それだと俺が使えねぇじゃねぇか!)
アテナはさも偉いよね?とばかりに胸を張ってドヤ顔をしていた
.....なぜドヤ顔なのか。この駄女神の神経をマジで疑う。だから俺は、
またアテナの頬を引っ張ることにした
「ふえ~~~ん。なんで?なんで?痛いよー!」
アテナはなぜ頬を引っ張られたのか意味が分からないとの視線を向けてきた
立て続けに頬を引っ張られたことで少しご機嫌ななめなようだ
(こいつ本当バカすぎる.....常識ってもんがないのか?)
「もういいよ。それあげるよ。持っててもどうせ使えないし」
「え!いいのー!?やったー!歩、ありがとうー!」
さっきまでご機嫌ななめだったアテナが、今はにぱーっと可愛らしい笑顔を向けてきた
そして俺の膝の上でスマホを手にしながら、きゃっきゃっとはしゃいでいる
それはまるで初めておもちゃをもらった子供のようにだ
(ちゃんとしてれば可愛い子なんだけどな~。胸大きいし)
そんなアテナがなんとなく可愛く感じたので頭をなでてあげることにした
なでられているアテナはすごく気持ちよさそうにしている
(よし!これで女神ポイントGETだな!ちょろいわ~)
さて、アテナが満足したところでこの世界の平均的な強さを教えてもらうことした
アテナが言うところによると....
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村人A レベル:10
種族:人間
年齢:26
性別:♂
体力:80
魔力:80
筋力:80
耐久:80
敏捷:80
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村人B レベル:10
種族:人間
年齢:26
性別:♀
体力:50
魔力:50
筋力:50
耐久:50
敏捷:50
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この世界の平均的な男女の強さがこれらしい
そして俺は....
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『アユム・マイニチ』 レベル:36
種族:人間
年齢:26
性別:♂
職業:凡人
称号:女神の付き人
体力:46(+36)
魔力:36(+36)
筋力:41(+36)
耐久:41(+36)
敏捷:96(+36)
技能:言語理解/ステータス
固有:ウォーキングLv.36 0/37
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.....俺、村娘より弱いの!?女神の付き人なのに!?
本日はこちらを更新していこうと思います
あと1~2話はあげたいですねー