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第1歩目 はじめてのレベルアップ!

10/9 改稿しました。

   改稿内容は会話の括弧を統一しただけで、話の内容じたいは変更ありません。


────ちゅんちゅん

────ミーンミーン

────キリリキリリ


(う、う~ん。小鳥の囀り?セミの鳴き声?なんだかよくわからない虫の鳴き声?.....あぁ、そうか。さっきまでみていたのは夢か。そうだよな.....現実世界に異世界とか女神とかあるわけないよな。そうだよ.....でもニケさんに会えないのはちょっと悲しいな。ハァ....それにしてもやけに体が重いな?)


そこで俺の意識は覚醒していき、ようやく目を開くことにした


「すぅ・・・すぅ・・・」

「・・・」


俺の目の前、というか俺の体の上で気持ちよさそうに寝ている美少女がいる

俺はこいつを知っている気がする。確かアテナとかいう女神だ


(ゆ、夢じゃなかったのか.....)


まぁ夢じゃなかったのはいい。別に構わない


「えへへー。むにゃむにゃ。おかわりー」

「・・・」


女神のくせになんともまぁ平凡な夢を見ている。それも別に構わない


ただ許せないことがある.....


「涎垂らしていつまでも寝てんじゃねぇ!汚ねぇえな!」


汚く涎を垂らされていたのでそのままアテナの体を払いのけた


「ぎゃふ!?」


アテナは地面の上を転がりながら、女神というか女の子が出しちゃいけない声を出していた


(おいおい。女神らしからぬ声で哭いたな?今。それにしてもこいつ本当に女神か?ニケさんみたいなおしとやかな品性の欠片も全くないぞ?)


「痛いー。せっかく気持ちよく寝てたのにー」

「まず人の上で寝るな。そして涎を垂らすな」

「だってー眠かったんだもーん。それに歩、全然起きないしー?」


どうやらアテナは俺を起こそうとしていてくれたらしい

なんだ意外といいやつだな。少しは見直した


そんなことを思っていたら.....


「それにー私抱き枕ないと寝れないんだよねー」

「誰が抱き枕だ!ふざけんな!」


前言撤回!こいつ絶対俺を起こそうとしていなかった!

俺を抱き枕代わりにしていただけだ!


イラついたのでアテナの頬を引っ張った


「ふえ~~~ん。痛いってば~!」


とりあえずバカの相手は置いといて状況の確認をしないと.....俺は周りを見渡した

森の中.....だろうか?どうにも見慣れない森だ


「ちょっとー。痛かったんだけどー?謝ってくれるー?」


.....どうやら異世界にきたのは間違いないようだ


────どきどきっ


年甲斐もなく心がときめいている


俺はついに異世界にやってきたんだ!

これから心躍る冒険が俺を待っているに違いない!


「ねぇー?聞いてるー?痛かったんですけどー?」


よし早速ステータスを確認しよう

確かニケさんが言うにはチートがもらえてるはずだ

ここはお約束のあれかな?でもちょっと恥ずかしいな.....


「ステータスオープン!」


────ちゅんちゅん

────ミーンミーン

────キリリキリリ


「ぷー( ´∀` )歩、はっずかしー!」

「・・・」


俺は無言でアテナの頬を引っ張った


「ふえ~~~ん。なんで?なんで?ひどくない?私なんにもしてないー!」


アテナは涙目で頬をさすりながら俺を睨んできている


お互い様だ。こちらも恥ずかしい目に合ったんだからな!

とりあえずどういうことか確認しないとな.....


「アテナ。どうやったら俺のステータスを確認できるんだ?」

「ふーんだ。歩、意地悪だから教えてあげなーい」

「・・・」


俺はアテナの頬を引っ張ろうと無言で1歩踏み出した


「う、うそうそー!今確認してあげるからちょっと待ってー」


その時.....


テレテレテッテッテ~


「.....へ?」

「どうしたのー?歩~?」

「いや?なんか今頭の中で変な音が聞こえたんだが???」

「変な音ー?んー?レベルアップしたとか?ちょっと確認してみるねー」


そう言ってアテナは何かを確認し始めた


「やっぱりー。歩のレベルが1上がってるねー」

「はぁ?どういうことだってばよ?」


(意味がわからん。俺はなにもしてないぞ?なのになんでレベルが上がった?)


「歩~。とりあえず次は2歩、歩いてみてー」

「はぁ?よくわからんが分かった」


そして俺はアテナに言われた通り2歩、歩いてみることにした


────1歩

────2歩


テレテレテッテッテ~


(はぁ???なんだこりゃ?)


また頭の中で変な音が聞こえた


「ねぇねぇー。変な音っての聞こえたー?」

「あ、あぁ聞こえた.....」

「やっぱりレベルアップ音だねー。試しに次は3歩、歩いてみてー」

「.....なんで少しずつ増えてんだよ?まぁいいか」


またもや俺はアテナに言われた通り、今度は3歩、歩いてみた


────1歩

────2歩

────3歩


テレテレテッテッテ~


「・・・」


(お、おい?まさかな?嘘だろ?)


「歩~?音は~?」

「.....聞こえた」

「じゃあーやっぱりそうだねー」

「な、なぁもしかして俺のチートって.....」

「うんー。歩くだけでレベルアップだねー」



どんなチートだよ!?歩くだけでレベルアップって!?


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