表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/349

第30歩目 はじめてのおもらし!雇用契約2日目

前回までのあらすじ


胸は最高だぜ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


子供って気をつけろと言っても飲みすぎますよね


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ダンジョン16階層


「今日は20階層を目指しましょう」

「おー!」

「はい、頑張りましょう」


アテナの元気だけはいい返事とともに、ダンジョン攻略が始まった


「16階層からはウルフの代わりに牛が出るみたいですね」

「へ~。牛ですか......あれ?なんで知ってるんです?」


確かラズリさんは、このダンジョンは昨日が初めてだったはず。


「ギルドに20階層までの情報が出ていましたよ」


なるほど。

毎朝ギルドに寄っているのは情報を確認するためか。


「さすが元冒険者ですね。ラズリさんがいて助かります」


───ぽふっ。ぽんぽん


「えへへっ。ありがとうございます」


頭をぽんぽんれたラズリさんの嬉しそうな笑顔はきれいだ。


「あー!私もー!私もぽんぽんしてー!」

「はいはい」


───ぽふっ。ぽんぽん


「にへへー!ありがとー(*´∀`*)(にぱー☆)」


同じくぽんぽんされたアテナのにぱー☆は相変わらずかわいい。


「となると、20階層までは攻略済みってことですか。

 残念だったな、アテナ」


「なんでー?」

「......え?冗談だろ?」


アテナは安定のバカっぷりだった。


「いいか?20階層までの情報がギルドに出ていたってことは、誰かが20階層まで攻略して、その情報をギルドに提供したってことなんだよ。つまり......」


「つまりー?」

「新階層突破記念のダブルは、今回はなしってことだな」

「ふみゃあああああああああああああああああああ!」


アテナは叫びながら、両手で頭を抱え崩れ落ちた。


「そんなに悲しむことなのかよ!」

「でもなんかかわいいですね」


ラズリさんの言う通り、確かにちょっとかわいい。


新階層を突破したらダブルを買ってあげる約束をしていた。

アテナのやる気を出させるには、ご褒美で釣るのが一番だ。


「き、今日はダブルないのー?」

「今日は20階層までだ」

「ふえぇ(´;ω;`)」

「......い、いい子にしてたら買ってやるから」

「ほんとー!?わーい!ありがとー!歩~!」


o(≧∇≦)o←こんな顔で喜びはしゃぐアテナを見るとほっこりする


「ふふっ。アユムさんってアテナさんには甘いですよね」

「やっぱりそう見えます?」

「ええ。でもいいお兄ちゃんだと思います」

「お兄ちゃん......ありがとうございます」


「ただですね......シスコンもいいのですが、その愛を少しでも奥さんである私に向けてくれたら嬉しいです///」


ラズリさんは顔を赤くし、両手を頬にあて、いやんいやんと腰をくねらせている。


非常に気持ち悪い。


「向けませんし、ラズリさんは奥さんじゃありません」

「な~んでですか~!気持ちは既に奥さんなんです~」


ただの自称妻じゃねえか!


□□□□


───ザシュ


「モオオオオオオオオ!」


このフロアの魔物も敵とはならず、牛が光となって消えていく。

その場に残ったのは、瓶と白い液体だ。


「歩~!またミルクだったよー!飲んでいいー?」

「あぁ、いいぞ」


ごきゅごきゅごきゅごきゅ。

アテナが腰に手をあてて、ミルクを飲み干していく。


「ぷはぁぁぁ!おいしぃーーーーーーーーーーー!」


まるで銭湯でコーヒー牛乳を飲み干すおじさんだ。


「アテナさんはミルクがお好きなんですね」

「うんー!おいしいよー!ラピスもいるー?」

「いえ、私はあまり好きではないので......」

「なるほど。だからですかね」


俺は二人の胸を見比べて納得した。


「なにがだからなんです?」

「なんでもないです。それにしても落ちないですね」

「はぁ?......まぁ牛肉はレア素材ですからね」

「お肉食べたいー!歩~!お願ーい!」


俺達は今、階層主部屋を前にして牛狩りをしている。

目的はレア素材の牛肉目当てだ。


───ザシュ


「モオオオオオオオオ!」


「それにしても食材が素材の魔物なんて珍しいですね」

「え?そんなことないですよ?あっ。レベル上がりました」

「またミルクー!いただきまーす!」


───ザシュ

───ザシュ


「モオオオオオオオオ!」

「モオオオオオオオオ!」


「そうなんですか?」

「今まで出てきた魔物も・・・」


今までって......蜘蛛に、狼に、なめくじとかだぞ?


「あっ。やっぱり言わなくていいです。知っちゃうと今まで食べていたものが、食べられなくなりそうなんで」


「またまたミルクー!いただきまーす!」


───ザシュ

───ザシュ

───ザシュ


「モオオオオオオオオ!」

「モオオオオオオオオ!」

「モオオオオオオオオ!」


「ふふっ。異世界の方には厳しいですかね?

 ......え?またレベルがあがりました」


「おいしいんでしょうが、ビジュアル的にちょっと......」

「まーたまたまたミルクー!いただきまーす!」


ごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅ


「お前さっきから飲みすぎだろ!」

「ふえぇ!?」

「飲みすぎると腹壊すぞ?大丈夫か?」

「だいじょぶー!だいじょぶー( ´∀` )」


そう?そうなのかな?

やはり、あのデカパイの秘訣はミルクなのだろうか。



俺は再び牛狩りを再開した。


───ザシュ

───ザシュ

───ザシュ


「そう言えば、ダンジョンって何階層まであるんですか?」

「ダンジョンによりますね」


まぁランクがある訳だし、そうだろうな。


「ぶー(´-ε -`)またミルクー!いただきまーす!」



───ザシュ

───ザシュ

───ザシュ


「ダンジョンのランクと深さは、ダンジョンマスターの強さに影響されます......ええ!?また!?」


「ダンジョンマスターって、あのダンジョンマスターですか?」


小説とかによくある、魔物とか罠を仕掛ける人。

確か、ダンジョンマスターは討伐対象になったりするよな


「あっ!お肉ー!歩~やったねー(*´∀`*)」



───ザシュ

───ザシュ

───ザシュ


「し、失礼しました。ダンジョンを統括する人ですね。

 ダンジョンギルドに所属されている方々になります」


「ダンジョンギルド?

 ダンジョンマスターって討伐対象になってたりとかは?」


「ないです。ないです。そんなことをしたら殺人罪になりますよ」


俺が知ってるダンジョンマスターとは随分違うな。


「あれー?きこえてるー?お肉もうでてるよー?」



───ザシュ

───ザシュ

───ザシュ


「ダンジョンと都市は密接な関係にありますからね。

 ダンジョンマスターは需要があるんですよ。

 ......ええええ!?なんでこんなに!?」


「へ~。でも犠牲者が出たりしますよね?」

「そ、それは冒険者なら覚悟することですから」


それはそうか。

普段魔物の命を奪っているんだから、こちらの命も奪われる覚悟は必要か。


「あー!またお肉ー!ひとり一個までやるのー?」



───ザシュ

───ザシュ

───ザシュ


「冒険者はお宝などのメリットがありますが、ダンジョンマスターはなにかメリットはあるんですか?」


「知名度があがると、様々な場所から冒険者がやってくるようになります。そうなると、都市経済が潤ったり、都市の発展につながります」


密接な関係ってそういうことか。


「ざーんねーん!ミルクでしたー( ´∀` )」



───ザシュ

───ザシュ

───ザシュ


「それに有名な冒険者が集まると、それを一目見ようと人々が集まりますからね。あぅ......またです。怖いぐらい上がっていきます」


客寄せパンダみたいなものか。


「以前、勇者様が訪れた町は1年分の経済効果が出たとか」

「1年分!?」


「はい。経済効果だけではなく、町に住み着く人もいたと聞きますよ。ですから、ダンジョンマスターは時に国や領主から表彰されたりします」


表彰されるぐらいだから、恩賞もきっとすごいんだろうな。


「あっ!お肉でたー!これでひとり一個だねー(*´μ`*)」



───ザシュ

───ザシュ

───ザシュ


「ダンジョンから魔物が出たりとかしないですか?」

「そうならないように管理するのが、お仕事ですから」

「普段の生計はどうするんです?」

「う~ん。基本的には魔核や遺留品の売買ですね」

「魔核?」


また知らない単語が出てきた。


「ね、ねーねー。あ、歩~。き、きいてーきいてー」


───ザシュ

───ザシュ

───ザシュ


「魔物を倒すと素材が出るように、人も天寿以外で亡くなると魔核と呼ばれるコアを出します。魔核は生体研究などに使われるため、高値で売買されるんですよ。基本的に魔核の売却権は、ダンジョンマスターのみとなります」


「基本的にってことは、例外もあるんですよね?」

「はい。山賊や海賊討伐の証明にもなりますね」

「なるほど。盗賊の討伐証明ですか......」


「いえ。山賊や海賊です。

 盗賊は職業としてちゃんとありますので」


「あるの!?」


でも職業が盗賊ってなんかやだな......


「ああああ歩~(´;ω;`)きききききいてよー」



───ザシュ

───ザシュ

───ザシュ


「ダンジョンマスターか」

「興味ありますか?」

「なんかおもしろそうですよね。なれますかね?」

「ギルドに所属すればなれますよ。ただ......」


ラズリさんは少し困った顔をしている。


「この町には既に2つのダンジョンがありますから、ダンジョンマスターにはなれないでしょうね。そうなると、どこかの町に行かなくてはなりません......さびしいです」


「さびしい?なにがですか?」


「......アユムさんと離れ離れになるのが、です。

 それぐらい言わなくても察してください。バカ」


顔を真っ赤にし、さびしそうな、恥ずかしそうな表情を見せるラズリさんは一段と美しい。


なんだか照れ恥ずかしいから、牛狩りを続けよう。


「ああああああああああああああゆむ~(´;ω;`)」

「うるせえんだよ!くそ駄女神!黙ってろ!」

「ふえぇ(´;ω;`)」



───ザシュ

───ザシュ

───ザシュ


「で、でも驚きました。ラズリさんのことだから、てっきり俺についていくとか言うと思ってました」


「つ、ついていっていいんですか!?」


ラズリさんの表情が一瞬でパァッと明るくなった。


あ~。いちお遠慮してたのかな?


「やめてください」

「な~んでですか~!」

「だって、スカイさんが気になるんですよね?」

「......お見通しですか」


本当に母親想いのいい子だな。


「でもスカイさんの場合、スカイさんも俺についていく!っていいそうですよね」


「あ~!それは確かに言いそうですね!」


あれ?冗談のつもりだったんだけど......


「じょ、冗談ですよね?」

「どうでしょうね?ふふっ」

「HAHAHA」

「ふふっ」


なんかラズリさんが妖しい表情をしている。

これはシャレにならないやつでは?



そんな危機的状況を破ってくれたのはやはりこいつだった。


「ふえええええええん!歩のバカあああああああ!」


突然、アテナが大音量で泣き出した。


「ど、どうした?」


「ばかばかばかっー!歩のばかあぁっー!

 ばかばかばかあっー!なんで私を無視するのっー!」


アテナはまるで感情が爆発したかのように、俺の胸板をぽかぽか叩いてきた。


「だからなんなんだよ」

「......もらしちゃった。ぐすっ」

「......なんだって?」

「だから......おしっこもらしちゃった」

「......マジ?」

「みてー」


アテナはそう言うと、ワンピースをまくり上げて見せてきた。


この駄女神......


マジでもらしてやがる!!


まっ皿な大地から流れ落ちる水はきらきらと輝いていた。


「・・・」

「・・・」

「なにか言うことは?」

「すっきりしたー!(にぱー☆)」


本当にすっきりしたのだろう。

アテナのにぱー☆はとてもかわいらしかった。


だがしかし......


「にぱー☆じゃねえんだよ!くそ駄女神!

 あれほど飲みすぎるなって言っただろ!」


「ふえーーーーーーーーーーーーーーーん!

 ごめんなさーーーーーーーーい(´;ω;`)」


俺にほっぺをつねられた駄女神は、喘ぎながらもまだおもらしは継続中だった。


どんだけ我慢してたんだよ!



アテナのおもらしを見ながら、俺は思う。


女神のおしっこ......これが聖水ってやつか!



本日の成果

①牛肉5個

②20階層突破

③ラズリさん10レベルアップ

④アテナのおもらし


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アテナ』 レベル:3 危険度:極小


種族:女神

年齢:ーーー

性別:♀


職業:女神

称号:智慧の女神


体力:50

魔力:50

筋力:50

耐久:50

敏捷:50


女神ポイント:2000【↑500】


【一言】下着つけてなくてよかったでしょー!ぬれなくてすんだねー!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アユムの所持金:2350000ルクア【↑30万ルクア】

冒険者のランク:A(クリア回数:1回)


このお話の歩数:約13770歩

ここまでの歩数:約994200歩

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アユム・マイニチ』 レベル:1409【↑10】


種族:人間

年齢:26

性別:♂


職業:凡人

称号:女神の付き人


体力:1419(+1409)【↑10】

魔力:1409(+1409)【↑10】

筋力:1414(+1409)【↑10】

耐久:1414(+1409)【↑10】

敏捷:1469(+1409)【↑10】


技能:言語理解/ステータス/詠唱省略


Lv.1:初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法

   初級土魔法/初級光魔法/初級闇魔法


Lv.2:隠密/偽造/捜索/吸収/浄化魔法

   治癒魔法/共有


Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知

   物理耐性/魔法耐性/状態異常耐性


共有:アイテムボックスLv.3

   パーティー編成Lv.1


固有:ウォーキングLv.1409 850/1410

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



次回、雇用契約2日目 日常編



今日のひとこま


「ミルクたくさん飲むと大きくなるんですか?」

「俗説ですよ」

「でもアテナさんを見ると......」

「ぷはぁぁぁぁぁ!おいしぃーーーーー!」


「......今、揺れましたね」

「確かに(さすがアテナのおっぱいは女神級だな!)」

「でも私、ミルク好きじゃないんですよね」

「ミルク以外にも大きくする方法はありますよ」


「俺の世界では好きな人に揉んでもらうと大きくなるとか・・・」

「アユムさん!お願いします!」

「......え?マジでいいんですか?」

「ぜひお願いします!それともやはり小さいほうが好きですか?」

「揉ませて頂きます(もにゅもにゅもにゅもにゅ)」


「......ぁん!き、気持ちいいです。

 アユムさん。私の体を弄んだ責任とってくれますよね?」


「ごめんなさい」

「な~んでですか~!」


テレテレテッテッテ~


俺はラズリさんのおっばいを揉む権利を得た!









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ