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第24歩目 はじめての問題点!


前回までのあらすじ


俺って女性の扱い方が下手なのか......


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


蜘蛛が好きな子供っていますかね?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

買い物を終えた翌日、早速ダンジョンに挑むことにした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【転送陣の設置】 ランク:A+

詳細:10階層より下層の転送陣の設置

報酬:特別報酬

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ダンジョンの攻略】 ランク:A+

詳細:ダンジョンの全階層の攻略

報酬:特別報酬

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


基本的にAランク以上には通常の依頼はない

すなわち特別依頼でクリア回数を稼がないと、昇格は厳しくなる


ダンジョンには適性レベルが設けられいて、入場制限がある

なのでランク昇格は可能な限りしておきたい


今現在、俺が潜れるダンジョンはFとEランクダンジョンのみだ


「この前の場所より手強くなってるから気をつけろよ」

「大丈夫ー大丈夫ー!歩なら余裕だよー!」


俺達が今来ているダンジョンはEランク

俺が試験を受けた場所だ

ラズリさんと一緒にいったダンジョンとは強さの桁が異なる


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『野犬』 レベル:55(E) 危険度:小

体力:1380

魔力:1200

筋力:1310

耐久:1250

敏捷:1500

【一言】わんちゃんだー!でも私、ねこ派なんだよねー(・ω・´*)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


1階層で既に俺と同格クラス

Eランクの上限値は2000らしいので、これでもかなり弱いほうだ


しかし、俺ならこの程度全く問題ない


「余裕だなー」


───むしゃむしゃむしゃむしゃ


「ほぇへぅふぁひぃふぁひゃーん!」

「お菓子を食べながら話すな!飲み込め!」


「......ごくん。だから言ったじゃーん!

 歩はステータスは低いけど、実際は最強のAランカーなんだよー」


最強のAランカー......スキルLv.3は偉大ということか


ちなみにラズリさんは、Aランカーの中でもかなり弱いらしい

ステータスだけならBランカーでもおかしくないんだとか

ステータス差を能力で補ってAランカーになっているあたり、やはり優秀な人なんだろう。婚活バカだけど


最強のAランカー舞日歩さんはその後もガンガン進んでいく


□□□□


ダンジョン11階層にやってきた


「ガウウウウウウウウウ!」

「いやあああああ!歩、助けてえええええ!」


アテナが魔物に襲われている


「ちぃ!めんどくせえ、敵だな!」


───ザシュ!


「キャイン!?」


正直、俺の強さなら余裕だと思っていた

いや、強さ的には余裕なのだが、状況的に余裕ではない


アテナが襲われることが多くなった


ダンジョンの敵の種類と強さは10階層ごとに変化する

そして一番やっかいなのが......


「ガウウウウウウウウウ!」

「クウウウウウウウウン!」

「ガウウウウウウウウウ!」


ウルフが3体あらわれた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ウルフ』 レベル:60(E) 危険度:小

体力:1700

魔力:1600

筋力:1560

耐久:1510

敏捷:1700

【一言】あっ!1匹、子ウルフがいるー!かわいいー!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


11階層からは魔物が3体あらわれるようになることだ


ダンジョンの法則として、


1~5階層は1匹

5~10階層は2匹

11~15階層は3匹


以降、5階層ごとに1匹ずつ出現する魔物は増えていくらしい


2体だけなら、いや、全部まとめてかかってくるなら何匹だろうと余裕なのだが......


「クウウウウウウウウン!」


子ウルフがアテナ目掛けて駆け出していく


「いやあああああ!子ウルフでもこわいいいいい!」

「ちっ!また分散しやがったか!めんどくせえな!」


───ザシュ!

───ザシュ!


───ザシュ!


「キャイン!?」


「はぁ。大丈夫か?アテナ」

「うえーーーーーん!ごわがっだよーーーーー!

 なんでこっちくるのーーーーーーー(´;ω;`)」


どうやら魔物も知恵があるらしい

俺にまとめてかかってはこず、分散して弱いやつ(アテナ)を狙うようだ


もしかしたらアテナより知恵があるんじゃないだろうか


一度、俺の背後にアテナを隠したことがある



「いやああああああ!魔物きたあああああああ!」


───ぐいっー!!


「こ、この駄女神!ふ、服を引っ張るな!く、苦しいだろ!」


もはや戦闘にすらならなかった

いや、服で首を絞められ危うく窒息死するところだった


「ねー怖いから歩の側にいていいー?」

「ダメ。お前、服引っ張るから少しだけ離れてろ」

「ふえぇ(´;ω;`)」


なにもダメな子をいじめたい訳じゃない


「なぁ。試したいことがあるんだけどいいか?」

「......ぐす。なにー?」

「アテナも【隠密】を覚えてみたらどうだ?」


【隠密】とは気配を消す魔法だ

本来は忍び込んだり、気配を消して相手に気付かれないようそっと近付くための魔法なんだが......


「気配を消せるなら隠れることも可能だろ?

 魔物が出て来たら【隠密】を使え。

 念のため近くの岩陰にも隠れろ」


「それなら魔物に襲われないー?」

「俺の理論上はな。いいか?絶対言葉は発するなよ」


そして、アテナに【隠密Lv.3】を覚えさせた


女神ポイント:400【↓450】


早速アテナに試してみさせる


「ガウウウウウウウウウ!」

「キシェェェェェェェェ!」

「ガウウウウウウウウウ!」


「ひぃぃ!お、隠密ー!」


ウルフだけでなく、どうやらスパイダーが混じっているようだ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『スパイダー』 レベル:62(E) 危険度:小

体力:1200

魔力:1900

筋力:1500

耐久:1320

敏捷:1500

【一言】・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あれ?一言ないとか珍しいな


「蜘蛛いやああああああ!きもちわるいいいいい!」

「このバカ!声出すなって言っただろ!」


───プシュー!!


「いやあああああ!なんかきたあああ!助けてえええ!」


結局、アテナはスパイダーに糸でぐるぐる巻きにされてしまった

実験は失敗だ


「ファイヤーボール」


アテナに纏わり付いている糸を魔法で溶かす


「ふえーーーーーん!ぎもぢわるがっだよおおおおお!」

「さっきも言ったが声をだすな。隠れている意味ないだろ」

「ふえぇ(´;ω;`)だってー蜘蛛きらいなんだもーん!」


蜘蛛が嫌いとか案外女の子らしいところがある......

いやいや!こいつはバカなおっぱい!こいつはバカなおっぱい!


「とりあえず蜘蛛がでたらがんばれ!

 それ以外は声を出すなよ?」


「がんばれってなに!?」


がんばれはがんばれだよ!とりあえずがんばれ!!



実験を再開する


「ガウウウウウウウウウ!」

「ガウウウウウウウウウ!」

「ガウウウウウウウウウ!」


実験には最適のウルフ3体があらわれた


「・・・」


今回は声を出さなかったようだ

えらいぞ!


しかし、アテナの隠れている体勢がまた何と言うか......


岩陰からは大きいお尻だけが見えていた

頭隠して尻隠さず、を見事に体現している


───ザシュ!

───ザシュ!


「キャイン!?」


とりあえず、俺に向かってきた魔物2匹を瞬殺する


残ったもう1匹はなにやらアテナの周辺をうろついていた

少し様子を見てみる


「・・・(ぷるぷるぷるぷる)」


───クンクンックンクンッ


ウルフだけあって匂いを嗅いでいるようだ


「ガウ?」

「ひぃ!?」

「ガウウウウウウウウウ!」

「いやああああああ!こないでえええええ」


アテナがウルフに感づかれて襲われ出した


そして、


───ガブッ!!


「いたあああああああああああああい(´;ω;`)」


でかいケツを噛まれたみたいだ


───ザシュ!


「キャイン!?」


「尻大丈夫か?」

「ふえーーーーーん!大丈夫じゃないー!いたいよー!」

「見せてみろ」


ウルフに噛まれた場所は赤くなって血が出ていた

ヒールをかけて、けがを直す


「......ぐすっ。歩のうそつきー!

 魔物に襲われないっていったじゃーん!」


「悪い。これならいけると思ったんだよ。

 まさか匂いでバレるとは思わなかった

 本当に、ごめんな」


「やだー!ゆるさなーい!お尻痛いんだからねー!」

「悪かったって。なんでも好きなもの買ってやるから」

「ほんとー!?じゃートリプルおねがーい!」

「それだけでいいのか?」

「うんー!」


正直驚いた。もっとたくさん要求されると思ったんだが.....


「だってー!私のために考えてくれたことでしょー?

 今回はダメだったけどー。次はお願いねー!

 私の歩なら大丈夫だって信じてるよー(*´∀`*)」


「だれがお前のだ!だれが......でもありがとな」


───ぽふっ。ぽんぽん


「にへへー!」


ぽんぽんされたアテナは、いつものようににぱー☆と微笑んできた

かわいい


「一人だと複数の敵がでてきたら、アテナを守りきれないな」

「どうするのー?」

「仲間を探そうと思う」

「じゃー町に戻ろー!トリプルわすれないでよねー!」

「はいはい」


こうして俺とアテナは15階層を突破して、町に戻った



そして、町に戻りながら俺は思う


どんなに力があっても、一人でできることには限界があるな~



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アテナ』 レベル:3 危険度:極小


種族:女神

年齢:ーーー

性別:♀


職業:女神

称号:智慧の女神


体力:50

魔力:50

筋力:50

耐久:50

敏捷:50


女神ポイント:400【↑450】


【一言】仲間ってだれー?ラピスー?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アユムの所持金:1258000ルクア【↑50万ルクア】

冒険者のランク:A(クリア回数:1回)


このお話の歩数:約26580歩

ここまでの歩数:約827960歩

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アユム・マイニチ』 レベル:1286【↑21】


種族:人間

年齢:26

性別:♂


職業:凡人

称号:女神の付き人


体力:1296(+1286)【↑21】

魔力:1286(+1286)【↑21】

筋力:1291(+1286)【↑21】

耐久:1291(+1286)【↑21】

敏捷:1346(+1286)【↑21】


技能:言語理解/ステータス/詠唱省略


Lv.1:初級火魔法/初級水魔法/初級風魔法

   初級土魔法/初級光魔法/初級闇魔法


Lv.2:隠密/偽造/捜索/吸収/浄化魔法

   治癒魔法/物理耐性/魔法耐性/共有


Lv.3:鑑定/剣術/体術/索敵/感知

   状態異常耐性


共有:アイテムボックスLv.3

   検査Lv.1


固有:ウォーキングLv.1286 414/1287

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



次回、仲間を探します



今日のひとこま


「ねーねー歩~?私のお尻好きなのー?」

「お前はなに言ってんだ?」

「ヒールかけてくれた時、鼻息がお尻にかかってたんだけどー?」

「ぶっ!?」


「あとさりげなく揉んでたでしょー!」

「・・・」

「お尻好きなのー?」

「好きというか何と言うか......なぁ下着つけろよ」

「やだー!きゅうくつなんだもーん!」


だから興奮しちゃったんだよ......

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