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第7歩目 はじめてのギルド!

10/9 改稿しました。

   改稿内容は会話の括弧を統一しただけで、話の内容じたいは変更ありません。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回までのあらすじ


身分証を作りにギルドに向かう



さて、アテナの機嫌も直ったことだし、ギルドに行きますか!


俺とアテナは身分証を作るべく冒険者ギルドを目指した

衛兵さんが言うには、大通りを真っすぐ行けば看板が出ていると教えてくれたのだが.....


アテナが初めての町に興奮していて、あっちにふらふら~こっちにふらふら~


完全にお上りさん状態になっている

気持ちは分からなくもないのだが、ギルドに急ぎたい

さっさと身分証を作って、今日の宿を決めたいからだ


「歩~!あれー!あれ食べたいー!」

「金ないから無理」

「いやあああああ!!あれ食べるのー!買ってー!」

「金がないって言ってんだろ!」


さっきからこのやり取りをずっと繰り返している

正直うんざりしていた

女神の威厳もあったものじゃない。単なる駄々っ子だ


いい加減、業を煮やした俺は結局.....


「いい加減にしろ!この駄女神!さっさと行くぞ!」

「ふえ~~~ん。痛いってばー!本当に痛いのー!ごめんなさいー(´;ω;`)」


頬を引っ張ったまま、強引に冒険者ギルドに向かうことにした


□□□□


冒険者ギルド


「本日はどのようなご用件ですか?」

「ぐす.....ぐす。あ、歩がいじめるのー!」

「.....?」


駄女神アテナが、顔をぐしゃぐしゃにして訴えていた


「あっ。そこのバカは放っておいてください」

「は、はぁ.....」

「ちょっとー!誰がバカよー!」

「黙ってろ!駄女神!また引っ張るぞ?」


俺とアテナのやり取りを見て困惑する受付嬢さん

受付嬢さんからしてみればいい迷惑だろう


バカとじゃれ合ってる暇はない

さっさと要件を伝えないとな.....


「すいません。冒険者登録をお願いします」

「畏まりました。登録料が2000ルクアとなります」


アテナによると、お金の単位はルクアというらしい

銅貨・銀貨・金貨・白金貨・王金貨が使用されていて、


 銅貨=100ルクア

 銀貨=1000ルクア

 金貨=10000ルクア

白金貨=100000ルクア

王金貨=1000000ルクア


1ルクアが1円相当となるらしい

市場に出回る硬貨は金貨までで、白金貨以上は滅多にお目にかかれないのだとか


つまり、2000ルクアとは銀貨2枚のことだ

当然、俺もアテナも持っているわけがない


「え?お金大丈夫ー?持ってないんでしょー?」

「大丈夫だ。問題ない」

「へぇー!さすが私の歩だねー!」

「誰がお前のだ!」


登録料に関しては抜かりないがないよう衛兵さんから聞き出していた


「魔物の素材を換金してくれると聞いたんですが.....」

「おっしゃる通りです。ギルドにて買い取らせて頂いております」

「じゃあ、お願いします」

「では、こちらのトレイに素材をどうぞ」


身分証の説明を受けた際、衛兵さんには当然お金も持っていないことを相談していた

そうしたら衛兵さんが、ギルドで魔物の素材を換金してくれることを教えてくれたのだ


魔物を倒しながらこの町を目指していたので素材はある

だから登録料あたりはきっと余裕だろう


そう思っていたのでアテナには自信満々に答えた


「ではこちらが買い取り結果です。コボルトの耳が9個で1800ルクアですね」


「・・・」

「足りてないじゃーん!どうすんのー!?」


微妙に足りなかった!自信満々に答えたのに恥ずかしい!


結局、仮登録ということでクエストの報酬から天引きしてもらうことになった


お金を持っていない人への救済措置らしい

それと冒険者になれるだけの力があるかどうかを見極める意味合いもあるんだとか.....


そして次に冒険者についての説明を受けた


「まず冒険者にはSSSからEまでの8つのランクを設けております。今回正式に冒険者となられますと、Eランクからのスタートとなります」


「わかりました」

「歩~?まだー?飽きたー」


(飽きるの早いだろ!静かにしてろ!聞いてんだから!)


「受けることができるのは、自分と同じかそれ以下のランクの依頼だけです。Bランクまでは、同じランクの依頼を五回クリアすることで、ランクをあげることができます」


「Aランクからは違うんですか?」

「はーやーくー!説明長いー!」


(ちょ!?おま!?受付嬢さんに聞こえるだろ!)


「Aランク以上からは、同じランクの依頼を五回クリアした上で、ランクアップ試験に合格しなければいけません」


「なるほど。ランクアップ試験とはどんなものですか?」

「・・・」


(なんだ?やけに静かになったな?)


気になったのでアテナを見てみたら、俺の足元で寝ていた

それはまるでコアラのように俺の足を抱き枕にして.....


「すぅ.....すぅ.....( ?ω?)」

「・・・」

「・・・」


これには俺も受付嬢さんも苦笑するしかなかった

この自由奔放さ。ある意味大物なのかもしれない。バカだけど.....


結局その後はアテナをおんぶする形で説明を聞くことになった


「依頼を受ける際は、右手側に見える掲示板に張られている依頼票を持ってこちらへときてください。以上で説明は終了となります」


説明が終わると、受付嬢さんが1枚のカードを渡してきた

仮登録用の灰色の冒険者カードだ


受付嬢さんの説明によると、Eランクで黒色、Dで紫色、Cで緑色、Bで青色、Aで赤色、Sで白色、SSで銀色、SSSで金色になるそうだ


冒険者カードは自身の血を一滴垂らすことで、自分専用のカードになるという優れ物である

とりあえず仮登録のカードではする必要はないらしい


「それでは無理のないようお気をつけください」


これでギルドでの用事は全て終わったことになる


早速依頼を受けたいのだが....


「すぅ.....すぅ.....( ?ω?)」

「ハァ~.....」


(このまま山に捨ててきたい気分だが.....寝顔は可愛いんだよな~)



仕方ない。アテナを起こさないよう、簡単な依頼にするか.....




今話の歩数:560歩

ここまでの歩数:約6660歩


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『アユム・マイニチ』 レベル:114


種族:人間

年齢:26

性別:♂


職業:凡人

称号:女神の付き人


体力:124(+114)

魔力:114(+114)

筋力:119(+114)

耐久:119(+114)

敏捷:174(+114)


技能:言語理解/ステータス/鑑定Lv.1


固有:ウォーキングLv.114 105/115

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



次回、依頼をこなします


本日は過去と現在を結ぶ異世界ストーリーを更新します



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