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君が奏でるのは  作者: 藤宮こん
番外編
18/19

彼を想う(前編)

「――ちゃんは好きな人とかいないの?」


 声が聞こえる。頭の片隅に、耳障りな声が響いている。


「私? えー…………気になっている人なら、いるかな」

「えー! だれだれ?」

「教えないよ、恥ずかしいもん」

「そんなこと言わないでよー。イニシャルだけ! ね、いいでしょ?」

「えー……じゃあ私が言ったら、――ちゃんも教えてよ?」

「うん、教える!」


 心底どうでもいい会話。私には関係のない、きっと、一生関わることのない話。


「…………Y」

「結城君?」

「なっ――」

「嘘、当たり?」

「…………うん」

「ひゅーひゅー!」

「もう、からかわないでよ!」

「ひゅーひゅー!」


 二人がまるで子猫の姉妹が戯れるようにじゃれ合う。私はそれを遠巻きで感じながら、ひたすらに本を読みふけった。


「じゃあ、明日にでも告白とかするんでしょ?」

「えぇ! べ、別にそんなつもりは……まだ告白なんて早いよ~。私たちまだ小学生だよ?」

「せっかくの修学旅行なんだよ? 私が協力してあげるからさ」

「うーん……」


 悩ましげに少女が首をもたげる。その頬は紅潮し、今にも燃え盛りそうだった。


「私だけ告白するのって、なんか不公平」

「あっ、じゃあこうしようよ。ここにいる三人みんな好きな人に告白する! これでいいでしょ?」

「……それなら、うん」


 三人、という言葉を、私は何となしに聞き逃してしまった。


「――ちゃんは、好きな人とかいないの?」

「………」

「――ちゃん?」

「…………え、あ、私?」


 唐突に自分の名前を呼ばれ、本の世界から一気に現実世界に引き戻される。


「――ちゃんは気になっている人とかいないの?」


 二人から問い詰められる。二人していったい私に何を期待しているというのだろうか。勝手に変な期待をしないでほしい。

 

 望み通りの答えなんて、私は言ってあげられないから。


「……私、そういうのよくわからないから。恋愛とか、わかんない」

「……え……ごめん。変なこと訊いて」

「…………」

「……そういえば明日、結城君は江の島水族館に行くみたいだよ? 私たちも行こっか」

「え……でも明日は三人で鎌倉を――」

「いいからいいから。二人で江の島行こ?」

「…………」


 ちらりと少女がこちらを見たのがわかった。私はすっかり本に飲み込まれているふりをする。頭を動かさずに、ただただ目の前の文字の羅列だけを追っていった。


「…………うん」


 少女が了承する。もう一人の少女が意地悪っぽくこっちを睨んだ。


 結局、翌日私は先生にばれないように、誰も行かないような住宅街を一人でこっそりと歩いた。


 嫌だ。


 私は、こういうイベントが大っ嫌いだ。特に何日か日付をまたいで泊まりがあるとなおさら気が滅入った。

 そういう日の夜が、私は苦手なのだ。もっと言えば、そういう日の夜に付き物の恋話が苦手なのだ。「コイバナ」が、私はとにかく嫌いだった。

 恋話なんて、私には全く無縁のものだったから。恋なんて生まれてこのかた一度もしたことがなかったから。

 だからこういうときの疎外感は、いつもの何十倍にも感じられた。


 人を好きになるって、どんな気持ちなんだろう。私にはよくわからない。小学六年生の私には、全然理解できなかった。


 中学生になればきっと何かわかると、何かが変わると、そう信じながら、私は父の仕事の都合で東京から北関東の田舎に引っ越すことになった。別段仲のいい友達なんていなかったので、寂しさなんて微塵も感じなかった。それよりもむしろ、新天地で何かが私を変えてくれる、そんな他力本願な淡い期待を抱きながら、今か今かとそのときを待ち遠しく思っていた。


 引っ越した先は、周りが田んぼに囲まれた、東京から比べたらどが付くほどの田舎で、とても寂れた印象を受けたけれど、何だか私にはそっちのほうがよく似合っている。

 だけど、どこへ行こうが私は私。内気で臆病で、すぐに壁を作りたがる私は、細く鋭い目つきや日本人離れした外見も相まって、気づけば小学校とさして変わらない日常を過ごしている。


 ――あれは十月のこと。鈴虫が涼しげな音色を響かせていた。忘れもしない。私が、彼と出会ったとき。彼と初めて話をしたとき。生まれて初めて、信頼できる友達を見つけたとき。


 生まれて初めて、恋をしたとき。


 その日は、「冒険活動教室」と題された、校外学習だった。山の施設で二泊三日、様々な活動をするのだ。

 私はその前日、全く眠りにつくことができなかった。まるで遠足前の小学生のように。


 ただ一つ、小学生と違うのは、私はワクワク感で眠れなかったのではない、ということだ。

 あの夜を、二度も過ごさなければならない。考えるだけで気が遠くなるのがわかった。

 

 恋を知らない私にとって恋話なんてものは、悪魔にとってのお祓いの言葉のような、聞くだけで息苦しくなるような、自分の居場所がなくなるようなものだった。


 一日目。私はいつも通りの自分を突き通した。いつも通り表情一つ変えず、いつも通り無言で、いつも通り部屋では本を読みふける。

 そして同じ部屋の誰よりも早く床について、静かに目を閉じた。


 二日目は、男子の班と合同で行動することになっていた。他の女子三人は浮かれ気味だったが、私にはこれっぽちも関係のないことだ。今日もいつも通り変わらない日々を過ごそう。


 そういうつもりだった。


「――はーい。次は日本列島というゲームをやってもらいます」


 案内役の施設のお姉さんが私たち八人のグループを手招く。私はその列の一番後ろについて歩いた。


「日本列島って何ですか?」

「日本列島っていうのは、この切り株の上に班全員が乗って、十秒間静止するというゲームです」


 そこには直径八十センチくらいだろうか、どう見ても八人全員は乗れなそうな切り株がぽつんと存在していた。


「ここに八人も乗れるわけないじゃん」


 男子の一人が不満そうにつぶやくと、


「じゃあ取りあえず皆で話し合って、どうやったら乗れるか考えてみてね」


 お姉さんが話し合いの時間を設ける。その間に私を除いた七人が話し合いを始めた


「どうする?」

「うーん、適当に乗ったんじゃ上手くいかないよね」

「うーん……」


 皆黙り込んでしまう。私も一緒に黙り込んだ。


「こういうのはどう? みんなで背中合わせに乗って、手を繋げば上手くバランス取れて乗れるんじゃない?」


 クラス一活発な女子が提案する。男子からは好かれるタイプだ。私は当然嫌い。


「確かに、それいいかも」

「うん、それにしよう」


 七人全員が納得した表情を見せ、手を繋ぐのが気恥ずかしいのか、皆少しはにかんでいる。


「はーい、そろそろ話し合いできたかな? そろそろ始めるよー」


 お姉さんの合図とともに、私たちは一人ずつその小さな小さな切り株の上に乗っていった。

 四人ほど乗ったところで既に乗れそうな場所は見当たらなくなっていた。


「ほらほら、もっとくっつかないと全員乗れないよ? 恥ずかしがらないで」


 お姉さんが私たちからかうようにして微笑する。それに感化されたのか、皆が密着し出し、とうとう七人まで乗り込むことができた。


「さあ、あと一人だよ」


 最後まで取り残された私が切り株に片足をかける。しかしもう片足を置く場所が見当たらない。仕方なく私は片足立ちでバランスを取る。


「うー、きつい」

「はやくー!」

「待って、もう限界かも」

「おい、もうちょっと頑張れよ」


 口々に不満を漏らしながら、私の右手を男子が、左手を女子が握った。


「十、九、八――」


 お姉さんが意地悪く、ゆっくりとカウントダウンを始める。私の足もだんだんと疲労がたまってきた。


「七、六、――」


 足が痺れてきた。そろそろ限界が近い。


「五、四――」


 あと少し、我慢しなきゃ。

 ――その瞬間、私の左手がするするっと滑ったのがわかった。


 手を離された。


 瞬時に現実を理解できた。彼女が何の意図があってそうしたのか、あるいはただの事故なのかわからないけど、彼女が私の手を離した。それが変わりようのない事実だった。


「三、二――」


 足が絡まって動かない。ただただ体が前に倒れていく。

 顔から落ちて怪我をすることより、自分のせいで失敗する恐怖のほうが勝っていた。


 ああ、もうおしまいだ。


 私のせいでもう一回やり直しになるだろう。けど誰も私を責めない。私と話をすることさえはばかるから。そして気まずい雰囲気が流れる。私のせいで。私が不器用なせいで。全部全部私のせい。


「一――」


 ――顔面から地面にぶつかる惨めな自分の姿を予期した刹那、誰かが私の腕を掴んだ。そしてそのまま中心へと引き寄せられる。


 腕に少しの痛みが走った。けれどその手はとても暖かくて、優しく感じられたのだ。


「――ゼロ! はい、終わりだよ」

「ぷはぁ!」


 一気に皆が切り株からなだれ落ちる。それと同時に私の腕を強く握っていた手も離れていった。


 いったい誰が……?


 きょろきょろと周りを見渡すが、別段変わったことはない。


 …………誰?




 その日の最後には、「勇気の洞窟」というものがあった。真っ暗闇の洞窟の中を抜けていくというものだ。


「もう遅いし、ちょっと急ごうか」


 男子の班長である人物が早足でその洞窟の中へと入っていく。それに続いて班員たちも皆その闇に吸い込まれていった。


 え……ちょっと、みんな速いよ!


 気づけば自分一人だけがぽつんと入り口に取り残されていた。慌てて私もその闇の中へ入り込む。中は本当に真っ暗で何も見えない。恐怖で足がすくみ、手が震えた。

 徐々に徐々に、皆の声が小さくなっていくのがわかった。それに呼応してよりいっそう恐怖が増していく。


「…………待ってよ、みんな」


 乾いた声が虚しく洞窟内の空気を震わせた。

 私は必死の思いで歩いた。震える膝をなんとか奮い立たせながら、ひたすらに出口を探して先の見えない闇の中を進んでいく。

 どこを見ても闇。闇。闇。目を開けても瞑っても同じ景色が広がっている。私は泣きだしそうになってしまった。

 けど、泣き出す寸前でようやく出口の光が見えた。私は一目散に駆けだす。一歩、また一歩、光が近くなり、闇が遠ざかる。


 やっと、やっと……。


 そして私は見事、外に出ることができた。

 そして、疲労がピークに達すると同時に、私の絶望も絶頂を迎えた。


「…………え、ここって」


 見覚えのある景色。見たことのある木々。徐々に藍色に染まって光が抜けていく空。


「……戻って……来ちゃった」


 私は、最初の入り口に立っていた。

 薄暗い山に一人取り残された現実がまじまじと感じられ、私はもう涙を我慢することができなかった。その場にへたり込んで膝を抱えてすすり泣く。


 誰も……いない。何も……ない。


 自分の無力さが嫌になった。助けてくれる人なんていないのに、自分一人でどうにかするしかないのに、それでも誰かの助けを待ってはらはらと涙を落とすことしかできない自分が、どうしようもないくらい嫌いになった。


 どうしようもなく、嫌いだった。


「――ダイジか?」

「…………へ?」


 だんだんと闇に覆われていく空を見上げると、一人の少年が膝を抱えたままの私を見ているのがわかった。目立った特徴は見当たらないけど、物柔らかな雰囲気を纏っていた彼は、私がすすり泣く嗚咽を聞きながら、


「……ごめん。もしかして、日本語わからない?」


 心配そうにしながら、けどどこか私と一歩距離を置いたまま私に話しかける。私にとって、その距離感がとても安心できた。


「……ううん、日本語は平気。ただ……ダイジって?」

「ああ、ダイジってのは、大事って書いて、大丈夫っていう意味。ここら辺の方言だよ」

「……そうなんだ……うん、大丈夫」

「そっか、よかった。実は前もって英語で色々メモしてきたんだけど、必要なかったね」


 彼がリュックから取り出したメモ帳には、整った字でNice to meet you.や、How are you?など、日常生活で使えそうな英語がいくつも書き記されていた。


「……私、生まれも育ちも日本だから。逆に英語はちょっと苦手」

「俺も、英語苦手だよ」


 苦笑いを浮かべる彼。


「さあ、帰ろっか。皆心配しているだろうし。えーっと……アリス、だよね? 水無月アリス」


 一度も話したことがない相手にフルネームを知られていることに私は心底驚いて、


「……なんで私の名前知ってるの?」


 彼は別に驚いた様子はなく、ただ一言、


「クラスメイトだし」


 嬉しかった。ただただ嬉しかった。嬉しくて嬉しくてたまらなかった。私の存在がようやく認められた気がした。誰かが自分の名前を知っているだけでこんなに嬉しいとは思ってもいなかった。


「――っ! ど、どうしたの? 怪我でもした?」

「……え? 全然大丈夫だけど」

「大丈夫って……じゃあなんで―――泣いてるの?」


 自分でも気づかないうちに、涙が溢れ返っていたらしいかった。気づけば青色の体操着のズボンに大粒の涙の後が何滴も染み込んでいる。


「……ごめん……自分でもよく、わからなくて……」


 拭っても拭っても、拭い去ることはできなかった。とめどなくそれは流れ続けてくる。


「と、とりあえず! 暗くなると危ないし帰ろう! ほら」


 彼が洞窟の入り口で手招く。


「……無理。暗いの、怖い」


 相変わらず醜い嗚咽をしながら私が言うと、


「……仕方ないな、ほら」


 そう言って彼は自身の華奢な右手を私に向かって差し出してきた。


「……え?」

「手、握ってやるから」

「…………うん」


 私はそっとその小さな手を取った。彼につれられるまま、一緒に暗闇の中へと再び足を向ける。


「……暗いの、怖くないの?」

「まあ、ちょっと苦手だけど」

「……じゃあなんでそんなに平気でいられるの? ここから出られなきゃ一生ここで過ごさなきゃいけないんだよ?」

「いや、さすがに誰かが見つけてくれると思うけど……でも、絶対抜け出せる秘策があるから大事だよ」


 自信たっぷりな声色で彼が口を開く。


「……秘策?」

「名付けて、左手の法則」


 暗くて何も見えないが、彼は少し自信があるような声だった。


「……それ、何?」


「こうやって左手を壁につけたまま進んでいけば、必ず出口に繋がっているっていうやつだよ」


 まさか、そんな簡単な方法があるわけない。


 そう高を括っていた。

 だけど、


「ほら、もう見えてきたぞ」


 薄っすらと明かりが見えてきた。涼しげな向かい風が一つ吹き抜ける。


「……ほんとだ。すごい」


 洞窟を抜けると、遠くに明るい建物が見えた。私たちが食事をしているところだ。おそらくもう夕飯の時間なのだろう。


「だろ?」


 彼は勢いよくはにかんだ。緩んだ口元が、何よりも彼の優しさを象徴しているように思える。


「さ、早く帰ろう」

「……先生に怒られる」

「ダイジだよ。俺も一緒に怒られてあげるから」

「……ありがとう。えーっと……」


 ここで初めて、私はまだ彼の名前を知らないことに気がついた。彼は私の名前を知っていたのに、自分は彼の名前を知らないことが申し訳なくなる。


「冬人。横山冬人だよ」

「……ありがとう。冬人」

「どういたしまして」


 そのまま冬人と二人で、私たちはその建物へ向かった。


「…………ねぇ」

「ん?」

「……その……て……」

「て?」

「……手、繋いだまま……」


 終始気になっていたことを遠慮しながら彼に伝えると、


「……あっ! ご、ごめん……」


 彼も顔を赤らめてすぐさま私の手を離した。


「…………」

「…………」

「そ、そういえば」


 気まずい雰囲気を振り払うかのように、目線をあっちこっちに泳がせながら彼が切り出す。


「アリスは昔からこの辺に住んでるわけじゃないの? 方言とか知らないみたいだし」


 手を放し、私の六十センチほど横を並んで歩いている彼の頬が、熟しかけの林檎のようにうっすらと赤みを帯びている。


「うん。中学校に上がるときにこっちに引っ越してきたの」

「そっか。どう、この辺は? 居心地いいでしょ?」

「うん、すごくいい。のどかで緑が多くて、電車もさほど混んでないし、なんか、時間がゆっくり流れてて、私ここすごく好き。あと人もみんな優しいし、挨拶してくれるし、全体的に町があったかくて、大好き」

「……ぷっ、あはは」


 何が可笑しかったのか、彼がいきなり吹き出し、そのまましばらく笑い続けた。


「……? なんで笑ってるの?」

「いや、最初はあんなに口数少なかったのに、安心したら急にお喋りになったからさ。本当はアリスって、よく喋るんだね」


 くすくすとじゃれるように笑う彼を見て、何だか胸が嬉々としてざわめくのを覚えた。


「……あんまりおしゃべりじゃないほうがいい?」

「いいや、そのまんまのほうがずっといいよ。そっちのほうが、似合ってる」

「……優しいんだね」

「そうじゃないよ。こんなの、偽善なんだ」


 彼が空を見上げる。真ん丸の月が神々しい光を彼に降り注いでいた。その月を、彼はじっと眺める。何かを探しているような、懐かしんでいるような、そんな目つきで。


「……偽善?」

「そう。俺は汚い人間なんだ」


 わけのわからないことを言う男の子だ。ここまで優しくしてくれて、汚い人間? とてもそうは思えない。


「……そうは思わない。優しい人だと思う」

「あはは、アリスは馬鹿だな」

「なっ……わ、私は馬鹿じゃない!」


 初対面で失礼なことを言う。私はこれでも成績優秀者に毎回載ってるのに。


「冗談だよ、冗談。でも実際、俺は最悪な人間なんだ。大切な人に、酷いことをして別れてきた」


 苦しそうに、彼が顔を歪める。悲愴な表情と憎悪の感情とを足して二で割ったような、そんな顔だ。


「我慢できなかったんだ。自分の感情に、歯止めが利かなかったんだ。俺は、まだ子供だった」


 いきなり難しい話をされて、私の頭はパンクしそうだった。


「だから俺は、大人になるって決めた。我慢のできる人間になるって。けど、どうしたらなれるのか、そのために何が必要なのか、全然わからないんだ」


「何か、何か」と、まるで呪文のように彼は唱え続けた。何とかその答えを教えてあげたかったけれど、そんなもの私にはちんぷんかんぷんだった。成人すれば、勝手に大人になるものだとばかり思っていたのだ。


「……ごめん、変な話になっちゃったね」


 振り絞るようにして、にかっと彼が笑う。


「さ、早く帰ろっか」


 そして私は、彼の笑顔に心が奪われたことに気がついた。

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