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3Gと5Gの生活  作者: えり氏
3Gと5Gの生き方。
5/6

別れと療養

地獄からどこまで這い上がれるか。

起き上がる事すら億劫な私がどれだけ前に進めるようになるだろう。

底辺から0に戻すまで後どれくらいだろう。

そんな日常の話。

実家で過ごしていた私はついに壊れてしまった。

何もかも上手くいかず、寝ることもできず、3日も覚醒したまま幻覚のようなものが見えたり、聞こえない声が聞こえたりと、何気なく外に出て子どもたちが遊んでいる姿をみたり、ベビーカーの赤ちゃんが泣いてることにさえイライラしてしまい、「私が泣きたい」とずっと思っていた。


そんな中彼との何気ないデート。まるで夢を見てるような幸せな気持ちに久しぶりになれた。

こんなに外食が美味しいと感じたことはあるだろうか。

ゆっくりご飯を食べたのはいつぶりだろう。

毎日子どもたちの残飯をカレーやスープにごちゃまぜにして流し込んで過ごしていた日々だった事もあり、かなりの感動だった。

遅くまで一緒にいたが、またこの地獄が待っていると思うと「帰りたくない」と言ってしまった。

それが私なりのSOSになったのだろう。

彼も察したのか実家には行ったものの直談判をし、


「母親が元気でなければ子育てもできない」


そう言って私は彼の家に療養という名の居候をする生活になった。

薬を飲んでもやっぱり寝られず、子どもたちを母親に任せてしまった分、プライドも崩れた反面、離れて暮らすことでストレスになるのではないかと思った。


そんな中、彼は「不安の気持ちを理解してあげたい」と少し上から目線なことを言い放った。

私に降り掛かっている状況でそんな言葉が良く簡単に出たなとも思った。


そんな彼にも離れて暮らす家族がいた。

私は面会することに抵抗はなかったが、彼なりに気を使っていたのだろうといつもどうしたら彼らの迷惑にならないかをずっと考えていた。


居候も時が過ぎ、毎日家に居ることに気まずさと、何もしていない療養が私の中で彼の負担になるのではないか、このまま居たらいつか追い出されてしまうのではないかと思うようになり何気なくバイトをして外に出て彼の時間を作るようにした。


バイト先は融通も聞き入れてくれてシフトも無理なく誰かにとやかく言われることもなかった。


少し慣れてきた頃だろうか。


「このままの生活は自分たちにとってよくないことだろう。別れる方向で考えてる。近々家を出てほしい。実家に帰るのか新しく契約するかはすぐに決められないだろうが、その判断をするまでは家に住んでいてもいい。」


彼から告げられた別れの言葉だった。


これから療養と社会復帰に向けて動くというその瞬間に言われてしまった言葉にショックではあった。

恋愛感情に関して言えばかなり私は彼を好いていた事もあり、フラれたことにショックも大きく鬱が悪化してしまったからだ。


そんな中で実家に帰るという選択肢は私にはなく、別れたことも告げずに

一人暮らしをする為に貯金と、母親に生活費といいつつ借金をする形になってしまった。


母親にはかなり迷惑をかけているだろう。


毎日悩み、それでも時間は過ぎていき、自暴自棄になってしまった。


お金が無いのに分割払いを使いホストにハマり、夜職を始め、毎日がハードスケジュールになった。


もちろんホストに行く時は楽しく酒を飲みたい気持ちがあったからで、いわゆるガチ恋勢にはならないだろう。なったとしても諦めるのが賢明だと思った。


昼と夜で寝る時間もなく、毎日せいぜい寝れても4時間程度で、処方されていた眠剤を飲む余裕などなかった。


精神の安定も段々と崩れていき、


「これ以上私の生きている意味とは」


とさえ思うようになった。


彼の家にある彼から貰ったものは残さないように処分をし、自分の服も断捨離をしたところに私のたった一つの行動が彼が私に対しての拒絶を見せた瞬間だった。


それが、SNSのブロックである。


ホストに通っていた事もあり、日常を見られて監視されている感覚が私にとって束縛だと思い、連絡手段はLINEだけにした。

彼にはそれが価値観の違いだという。


それから3日以内に家を出ていけと言い放たれ私はドンキに売ってるいちばん大きなキャリーケースを買って今まで断捨離してた分よりさらに断捨離を重ね、ホスト達やアフターで連れて行ってもらった店の店長にも話を聞いてもらい、バックパッカーの生活がはじまったのである。


安定してきたのだろう。

ただ、次に待っていたのは…。

まだまだ話はありそうだ。

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