表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

96/268

第96話 ユリユリと言えばやはり、硬派の女性走り屋でしょう? (13)

 だから木下優さまは反抗期の後輩である安子さまへと。


「──安子~! お前な~?」


 と言いかけたところで。


《ポキポキ》


 と指の関節が鳴る音が聞こえるから、木下優さまや(わたくし)も含めてみなさまが……。


『誰だ?』、『誰だ?』、『何者だ!』


 と、正義の味方の悪役である悪の組織──。シ〇ッカーのように、挙動不審に辺りを見渡すと言うことはなく、直ぐに唸り声のように。


「優~、誰の亭主が紐ヤクザですって~?」


 と、(わたくし)達のレーシングチーム【堕天使】の副総長である松田彩さまがいつもの『うっ、ふふふ』な、穏やかなお姉さまではなく、自身の眉や目尻を吊り上げ──。般若面のような恐ろしい形相で不満を言いながらこちらへと歩み寄ってきました。


「あ、彩~! あんた~、うち等の話が聞こえたんねぇ~?」


 だから木下優さまは驚愕しながら松田彩さまへと尋ねる。


「えぇ、聞こえましたが、それがどうかしましたか、優~?」


 木下優さまの問いかけに対して松田彩さまはいつもの、のんびりとしたトロクて柔らかい、お姉さま口調ではなく。大変に重たく、低い声音で木下優さまへと尋ねると。


「家の正君は家にいることが多いいだけで、ちゃんと夜には組のために店回りの集金や酔っぱらいが暴れたら取り押さえる仕事もしているから、紐亭主ではなく、ちゃんとお仕事をしてくれているから」










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ