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第90話 ユリユリと言えばやはり、硬派の女性走り屋でしょう? (7)
他のメンバーさま達が自分の愛車で蛇行運転やアクセルとギヤを連続して組み合わせる空吹かし……。爆音を鳴り響かせようが気にもしないでうっとり……。
私はこのままユイお姉さまとならば、夜空に召され、星になろうともかまわない! と思うぐらい、ユイお姉さまの背に甘え続けました。
だから最後にユイお姉さまの口から。
「可憐~、くすぐったい!」と。
「可憐~! あんた~! うちの何処をワシワシ握っているの~? いい加減にしなさいよ~!」
と私はユイお姉さまに諫められましたが。
「ユイお姉さま~、申し訳ございません~。後でこの可憐の身体をお姉さまが気が済むまでいたぶってくださいませ~。可憐は~、ユイお姉さまの折檻ならばどんな酷い仕打ちでも耐えてみせますから~」
私はユイお姉さまへと告げるのですが。
「可憐~! あんた~、また可笑しなことをうちに告げてくる~、いい加減にしんさいよ~!」
と、ユイお姉さまに叱られたので。
「ごめんなさい、ユイお姉さま……」
『スリスリ』、『ユリユリ』とまた甘えた。
「もう、可憐は~!」




