表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/267

第9話 絶叫!

「フン、フ、フン、フフフ~♪ フンフン~♬」


 (わたくし)は広島の春の大イベント! 《《フラワーフェスティバル》》! を大変に御機嫌良く楽しめたので、スキップ、ランラン~♪ としながら平和公園の端──。元安川の川沿いを電車通り──。執事のセバスチャンの指示通りのタクシーを拾うために春風吹く中──!


 春風も温かくて気持ちがいいな~! と思いながら。


 (わたくし)は嬉しそうに歩き続けるのでした。


「きゃぁ、ああああああっ!」

「いや~ん」

「辞めてください~!」


 (わたくし)が御機嫌麗しく、スキップ、ランラン~♪ と歩いていると、こんな声……。若い娘! 少女達の絶叫がドラマや時代劇のように何処からともなく聞こえてきました。


 だから(わたくし)はスキップ、ランラン~♬ する行為を辞めて、立ち止まり。辺りをキョロキョロと見渡して見た──!


 でも普通に沢山の人達がザワザワと普通に歩いている……。


 そう誰も(わたくし)のように少女達の絶叫を聞き、己の足を止め、困惑した表情や首を傾げつつ、辺りを見渡すような人達は一切見当たりませんから。


 う~ん、(わたくし)の気のせい! 空耳! 勘違い! と言う奴かしら? と、(わたくし)は考える人になりながら呻り、思案をするけれど。


 やはり、(わたくし)の周りを何度も見て確認しても、自分のように足を止め、キョロキョロと困惑しながら探索する人は見当たらない。


 だから(わたくし)は辺りをキョロキョロ……。挙動不審な行為をするのと、考える人になる行為も辞めて、また電車通りへと向けて歩き始めるのでした。



 ◇◇◇


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ