第87話 ユリユリと言えばやはり、硬派の女性走り屋でしょう? (4)
そう白鳥学園のよゐこの生徒会長──。風紀委員長も兼任されている我が校の優秀な総長さまへと、山田さまはついついとボケをかまして尋ねて禁忌を犯してしまう。
「山田~! いつも私が胸を張って言っているだろう~! 家のチームはそこいらのカスなヤンキーの集まり、愚連隊とは違うんだ! 信号だってちゃんと止まるし、蛇行運転だってしない! それに西バイに入ったらオービスに引っ掛かるぐらいの最高速トライアルもちゃんとやっているし。苛めっ子を見つければ成敗だってしている……。それに可愛い女の子をナンパして山に捨てるようなヤンキーを見つけたら、車だってボコボコにする正義の味方だと何時も言っているだろうが~、山田~! お前は家のチームの血の掟を忘れたのか~?」
我が校の理事長をしているお父さまいわく、何で白鳥学園に、あんな優秀な偏差値を持つお嬢さんがいるのだろうか? と嘆くような期待のホープ……。
そう我が白鳥学園の中で唯一、旧帝大の受験に成功するだろう! と言われている偉材ですからね、私達の総長──。麻宮ユイさまは……。
だから彼女は曲がったことが大嫌いで、私を助けてくれたのも、偶々帰宅の最中に、お嬢さま学園の生徒がヤンキー達に強姦に遭い、手籠めに遭っていると耳にして、




