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第82話 えぇ~、嘘~? (6)
私も頭を下げてくれた御二人へと素直に今後よろしくお願いしますと自分の頭を下げました。
「うん、良いよ。うちがあんたに、ヤンキーの極意を叩き込んであげるから、任せんさい!」
頭がクルクルパーマネントで、ぽちゃりとした容姿の山田が私のことをユイお姉さまと変わらないぐらい素晴らしいヤンキーの姉ちゃんさまにしてくれると、『ボヨ、ヨ~ン!』とした胸を叩きながら『お任せあれ!』と告げてくれました。
だから私は山田に頭をペコリと下げながら。
「ユリユリとよろしく御伝授してください」
と本気で冗談を交えて、この場に輪! を穏やかさ! 笑顔! を沸かし、撒き散らそうとしたのですが。
「マジ~~~で! こいつ! マリー・アントワネットは、キモイは~」
と冗談が通じない阿保……。安子がまた私のことを侮りましたから。
「何ですと!」
と私は声を漏らしつつ、安子のことを睨みながら。
(こいつ! 今後は! 私の好敵手……。ライバルになる奴かも知れない……)
と思う。




