第81話 えぇ~、嘘~? (5)
だけど二人は揶揄、侮った私には謝罪をくれないから。私は不満が残ると思えば。
「あんた等二人! 謝るのはうちではなく、その娘にしないといけないでしょうが二人共……」
私が自分に謝罪をくれない彼女達に対して不満を募らせれば。心お優しい、麻宮ユイお姉さまがくそ~、生意気な~、二人……。
私が他校からの転校生……。
それも大変に華麗で質素な大人しい乙女達ばかりが通う、偏差値が高い、お嬢さま学園からの転校生だからと思い、侮る二人を叱ってくれました。
だから私は心の中で、
『御姉さま~、なんてお優しい~。そして素晴らしいの~』
と、今の今まで不快な顔……。
『ペッ!』と地面に唾を吐いて──!
『はぁ~! 貴女達~! この私のことを舐めているの~?』
と二人に悪態をつきつつ喧嘩を売り。
『かかってきなさい~。さぁ~!』
自分の指で、ブ〇ースリーのように人差し指でクイクイと、二人を侮りつつ喧嘩と言う物を誘うつもりでいましたが、ユイお姉さまが私の代わりに叱ってくれましたから。
私も二人のことは、『まあ、いいか?』と思えば。
「あんたさ~、名前、何て言うのか知らないけれどごめんね、うちが言い過ぎたよ……」
山田が私に頭を下げてくれました。
「アーシもさ、や~ちゃんと一緒でさ、ごめんね、あんた~」
山田の謝罪が終われば今度は安子が私へと謝罪をしてくれた。
「うぅん、いいです……。よろしいですわ~。私も《《ヤンキー》》と呼ばれる者がよくわかりません。だから今後は御教授してください、おねがいします……」




