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第7話 ちょっと話を元に戻しますね(6)
「うわぁ~、凄い! 凄いですわ~」
あの日の私は同じ台詞を何度も、何度も歓喜、感動しながら声を漏らしました。
だってフラワーフェスティバルは平日の五月四日にも関わらず、大変に人通りも多く、出店業者の人達も普通に営業されていました。
それにフラワーフェスティバルの各ステージも、テレビ局やラジオ局などの生放送をアナウンサーの方達がこられてしているのと。中にはテレビでしかお目に掛ったことがないような芸能人の方達もステージで運よく、私は見かけることもできました。
だから私は、
「きゃ~!」、「素晴らしい~!」、「何てすてき、なの~!」、「きてよかった~!」
そう私自身が勇気を出して、己の足を一歩、一歩とだして前に進む……。
そうファンタジー物語の主人公のように私自身も勇気をだしてよかったなと思う。
まあ、執事のセバスチャンには本当に悪いですわ、と思うのですが。
でも、あの日の私は罪悪感よりも好奇心が勝っていました。