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第62話 ヒーローさま無双! (1)
「黙れ! 静かにしろ!」
私の隣のクラスの娘……。
そう、私同様……。ヤンキーの兄ちゃんさまの一人に制服を脱がされ下着姿の淫らな様子でいる少女を掌で叩いた殿方が怒声を吐けば。
「こいつ! クソ生意気な!」
私のヒーローさまへと、残り一人のヤンキーの兄ちゃんさまが。先ほど私の華奢な肩を叩いた三段式警棒を振り上げ──! 悪人らしく振り下ろしたのでした。
でも私のヒーローさまは『ヒラリ~』とカッコ好く、ヤンキーの兄ちゃんさまが勢いよく……。ちゃんと殺す気で振り下ろした三段式警棒を交わせば。御自身が持っている、とても平べったい、ペッタンコな……。
そう、とても教科書等は入っているようには見えない《《学生カバン》》を振り上げ──! 振り下ろし──!
御自分を襲ってきたろくでない者……。ヤンキーの兄ちゃんさまの頭へと学生カバンの角を勢いよく振り下ろしました。




