第59話 ヒーローさま! (17)
でも私のことを救ってくれたヒーローさまは!
「フン! だからどうだって言うんだい!」
自分へと鋭く睨みながら不満を漏らしてくるヤンキーの兄ちゃんさま達を鼻息荒く、鋭い眼光で跳ね返すと。
「お前も~、いつまでも汚い尻とち〇こ出したまま、その娘の横で呻ってんじゃないよ! その娘が気持ち悪がるだろうがぁ~。あぁ~!」
私の横で地面を枕に、頭から血を流しつつ呻る、変態……。尻出し……。痴漢のヤンキーの兄ちゃんさまへとヒーローさまへと不満を漏らせば彼の生尻に向けて蹴りを入れる。
だから彼は呻り声を止め、「うっ」と声を漏らしエビ反りをするから。今度はヒーローさまは、変態なヤンキーの兄ちゃんさまの開いた前……。殿方の大事な箇所……。部分……。
それも生な状態へと彼女はテンプレ通りに前蹴りを叩き込むから。
「うぎゃ、ああああああああ!」と。
「OH~! NO~!」、「折れたぁあああっ! 潰れたぁあああっ! かも知れん~?」
と泣き、喚き、叫び。
「痛い! 痛い! 痛いぞ~!」と。
「誰か~! 誰か~! 救急車を呼んでくれ~! 御願い! お願いだぁああああああっ!」




