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第47話 ヒーローさま! (5)
その後は私のファーストキスの経験もない唇へと向けて、蛸さんや烏賊さんのように御自身の唇を尖がらせつつ迫ってきました。
「いや~ん!」、「いやだ~!」
私は自分の首を振りつつ、ヤンキーの兄ちゃんさまの唇の狙いが定まらないように抗いながら拒否をしました。
「お前きたないぞ~!」
「俺も縦ロールの姉ちゃんの婿になりてぇ~」
すると残りのヤンキーの兄ちゃんさま達も私を自分の物……。我が家の入り婿になりたいのだと、手を上げられました。
だから私は『えっ! 冗談でしょう?』と思うのですが。
あの日、彼等は本気みたいで、私のことで急に険悪なムード……。
私を賭けて争いを起こしそうな雰囲気へと陥りましたから。
しめしめ、これで私は逃げられるかも……と言うか? 今度は本気でやってやるからな……と。
私はヤンキーの兄ちゃんさま達へと殺意を抱いたのでした。
◇◇◇




