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第44話 ヒーローさま! (2)
だから私はヤンキーの兄ちゃんさま達四人に両手、両足を押さえられ、学園指定の学生服やジャンパースカートを。
「でっ、へへへ」
「ひっ、ひひひ」
「これは美味そうだ」
と、気持ち悪く、いやらしく笑いながら、胸や太腿、お尻等もどさくさに紛れて、ニギニギ、サワサワとされながら脱がされそうになっている恐ろしい最中でね。
だからあの日の私は更に泣きながら、自分の手足を何とか動かし、抗おうと努力しながら。
「お金ならばいくらでも払います~。払いますから~。これ以上~、私に変なことをしないでください~。お願い~!」
と、嘆願するけれど。
「煩い!」
《バチン!》
私はヤンキーの兄ちゃんさま達の一人に荒々しく一言告げられ、頬を殴られて、それでお終い……。




