第42話 令嬢様、絶体絶命! (7)
私は絶叫交じり、だけではなく、自分の両目からポロポロと涙を流しながら、殴った慰謝料は払いうので、乙女の純情を奪うのは堪えてくださいと命乞いを、この後も声が枯れるまで嘆願をし続けた。
でも私は、ああ無常となる……。
だってヤンキーの兄ちゃんさま達は、大変な悪党……。チンピラさまだから……。
「うぅんや~、駄目だ~!」
「駄目でしょう~」
「こんな上玉は、滅多とお目にかかれねぇから、食べちゃわねぇと損するもんななぁ~」
「ああ~」
「うん~」
「マジで美味しそう~」
ヤンキーの兄ちゃんさま達は、私が泣き、喚き、嘆願……。命乞いまでしても、この身体を食べたくて仕方がないから解放する気はないのだ! とあっさりと告げてきた。
それでも私はヤンキーの兄ちゃんさま達へと抗い続けるのだが。オスに身体を狙われたメスと化している私なのでいつものように身体に力が入らない。
だから私が何度も喚き、叫び、命乞い……。他人に助けを求めようが、私はヤンキーの兄ちゃんさま達に強引に人気の無い場所へと攫われてしまい。
あの日! あの時! フラワーフェスティバルの中日の4日に絶体絶命へと陥るのでした。
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