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第40話 令嬢様、絶体絶命! (5)
「おい! お前等も俺達の後をついてこい!」
「逃げたら承知しねぇぞ!」
「お前等逃げたら、家まで行って襲ってやるからな! 分かったか、お前等?」
ヤンキーの兄ちゃんさま達は本当に悪人らしい捨て台詞を振るえ怯える乙女達へと荒らしく告げ、脅して、自分達へと着いてこい! と任意ではなく、強制したのだ!
だから我が校の四人の乙女達は大変に大人しい娘達ばかりですから、『コクリ!』と頷き、震えながらも立ち上がり、オドオドと弱々しい様子で、私達の後をついてきた。
でも私は彼女達とは違い、ヤンキーの兄ちゃんさま達についていくのは嫌ですから。
「ちょ、ちょっと待ってください! あ、貴方達……。一体何処にいくのですか~~~と言うか? 私を貴方達は何処に連れていくつもりなのですか~~~?」
私は絶叫交じりでヤンキーの兄ちゃんさま達へと尋ねました。




