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第32話 令嬢様、無双! (2)
私はまたヤンキーの兄ちゃんさま達を見渡し、睨みつけながらかかってくるようにと急かした。
「このクソアマが!」
三人のヤンキーの兄ちゃんさま達の一人が私の悪態に対して腹を立て殴りかかってきました。
だから私の口から。
「はい! やぁ~!」
と荒々しく、勇んだ声が吐かれ。
それと同時に。
《ドン!》
と荒々しい打撃音──!
そう、私はヤンキーの兄ちゃんさまが振り上げ、降ろし、殴りかかってきた拳を右側へと避け──。彼の顔へと私の右拳を闘将ダ〇モスのように。
『うりゃ~! 右拳~!』
と、声に出すと執事のセバスチャンから、『可憐さま、はしたないですぞ!』と空手の師に諫められるので、私は心の中で叫びつつ、表では行儀よく、ヤンキーの兄ちゃんさまの一人の頬へと拳を入れれば。直ぐに素早く今度は?
『うりゃ~! 正拳突き~!』
ロボットアニメの闘将ダ〇モスのように、悪者ヤンキーの兄ちゃんさまの腹部へとワン! ツ~! で、左の拳の正拳突きを加える。




