第3話 ちょっと話を元に戻しますね(2)
でもセバスチャンは直ぐに私へとこんな言葉を伝えてきたのです。
「可憐お嬢様、学園への登校、下校はタクシーを使用してくださいね。バスや電車だと今の時代はヤンキーと呼ばれる不良達が至る所に生息していますから。容姿端麗な可憐お嬢様に危害を加える可能性があります。それに今広島の街は春のフラワーフェスティバルで、皆がお祭り気分ですから尚更、可憐お嬢様へと災いが振り注ぐ可能性が大でありますから。学園が終わり次第、可憐お嬢様は必ずタクシー使用して帰宅をしてくださいね。これが爺からのお願いで御座います……」
私はセバスに、耳にタコができるぐらい注意を受けた。
でも五月四日の私は~、一日早いこどもの日に~、背伸びと冒険がしたくなり~。
「今日は一人で学園から本通りまで歩いてみようかしら~。ふっ、ふふふ~」
私は独り言を呟きつつ、産まれて初めての冒険の旅へと出かけるのですが。
最初は電車通りにでるまでは人気も無くドキドキ、ハラハラと、私は胸の鼓動を速めながら災いに遭う前に人気の多いい場所──。電車通りへと足早に進み、向かうと。
「うわぁ~、凄い人の数ですわ~! 何て素晴らしいの~!?」
(お願い)
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