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第29話 己の身の危険を感じる! (2)
そう、あんなことやこんなことを卑猥に想像……。妄想しつつ、御自身の目尻、口の端をだらしなく下げ、鼻の下を伸ばしながら告げてくる。
だから他のヤンキーの兄ちゃんさま達も彼と同じように、隣のクラスの娘達の胸やお尻、腿ちゃんをニギニギ、サワサワと時代劇の悪代官や悪徳商人達のようにいやらしく触れ、触り、ニギニギと鷲掴みする行為を辞め──。
御自分達の顔をいやらしく緩め。
「えっ、へへへ」
「ひっ、ひひひ」
と気持ち悪く笑いながら。
私の容姿を舐めるように見詰め、己の舌で気味悪く、『ペロリ!』と唇を舐め。
私の妖艶な姿を彼等は妄想し始め──。メスを狩るオスの目へと変わるから。
私は気持ち悪さの余り。
「ひっ!」
と声を漏らし、毛を逆さ立たせ、更に真っ青な顔で自分の胸や腹部の下の大事な物を両腕で隠しつつ後退りを始めだすものだから。




