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第240話 可憐様の親友は大激怒!(11)
《ブォーン!》
《ブォーン! ブォーン!》
《カン! カン!》
《カン、カン、カン!》
「パラリラ~♪」
「パラリラ、パラリラ~♬」
「パラリラ~♪」
私と安子さま、超悪者変態なヤンキーの先輩さまの耳へと、何処からともなく聞こえてくる自動二輪車のマフラー音と言うか?
多分この公園へと向かってきているだろう? と思われる沢山の自動二輪車の大きな、煩い、爆音が多々こちらへと向かってきているようだから。
「あれ?」と私が思えば。
「……ん? 何だ……。何事だ……?」
今の今まで超悪者変態なヤンキーの先輩さまとの安子さまを賭けた争いに破れ、気を失っていた新ちゃんさまが、自動二輪車多数の爆音とミュージックラッパの音に目を覚まし、上半身を起こして驚愕しながら声を漏らせば。
彼、新ちゃんさまは、慌てて周りを見渡すようにキョロキョロ……。
「──や、安子! 安子ー! 安子は何処にいる? 何処にいるのだ?」と。
この漆黒の闇に覆われた近所に屋敷もないような公園内で叫び、始めると。




