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第24話 正義の味方! (3)
私は他人が羨むような括れた腰……。
そうゆくゆくはミスフラワーからミスユニバース日本代表になってやろうかしら? と思うほど、自画自賛できるプロポーションの括れた腰へと手を当て──。仁王立ちを「フンガ! フンガ!」と大〇神の如く鼻息荒く、目つきも悪く、ヤンキーの兄ちゃんさま達を睨みつけながら告げてやりました。
「誰だ、貴様は?」
「何者だ?」
「もしかして、このお嬢ちゃん達と同じ制服を着ているようだから。ベ〇ばらのマリーアントワネットのようなツイン縦ロールの麗しいお嬢ちゃんは、こいつらのツレか?」
私がヤンキーの兄ちゃんさま達へと怒声を吐けば、彼等は容姿に違わぬ、大変に汚い言葉使いで尋ねてきた。
そんな彼等に私は、『そうですが、何か~?』と大変に不機嫌極まりない声音で尋ね返そうとすれば。
「白鳥さま~」
「可憐さま~」
「私達のことを助けにきてくれたのですね~」
「ありがとうございます~」
「助かりました~」
「ありがとう~」
「ありがとうございます~」
「この御恩は決して忘れません、白鳥さま~」




