第23話 正義の味方! (2)
その他にも胸やお尻を触ってみたりと、純情な乙女達にいやらしい行為……。悪戯をしながら楽しみつつ歩くヤンキーの兄ちゃんさま達と嫌がる我が校の乙女達……。隣のクラスの少女達を探索……。やっと見つけた私なのですが……。
そう実は、あの日の私は、一度はヤンキーの兄ちゃんさま達が恐ろしくて彼女達を『解放してあげてください!』と諫めることが出来ずに。弱く、情けない私は、彼女達を見捨てて逃げ出した。
でも私は下を向いたまま相生橋をドナドナと渡り切ると、情けない自分がやはり嫌! 気に入らない! いつも友人、知人へと告げていることを、やはり嘘偽りで終わらせたくはないから。
私は頭! 顔を上げ! 踵を返してUターン──!
ヤンキーの兄ちゃんさま達と我が校の乙女達を探索……。
すると電車通りを挟んだ向こう側……。市民球場の裏の方へと歩いている後姿を発見した。
だから私は慌てて横断歩道へと向かい、青信号へと変わると共に駆け足! 全速力であの日、七人を追いかけた。
そしてヤンキーの兄ちゃんさま達の背に追いつけば!
「貴方達~! 我が校の乙女達に一体何をしているのですか~?」




