第229話 友人の彼氏様も頑張ります!(13)
超悪者変態なヤンキーの先輩さまは超悪者で凶悪だから、自分が後頭部! 延髄へと回し蹴りを入れ──! 気絶──! 気を失いさせ、堕とした新ちゃんさまの地面へと転がっている身体を労わる訳では無く。
奴は超悪者ヤンキーだから、『ケラケラ』と高笑いをしつつ歓喜しながら更に蹴りを入れつつ嘲笑う姿が、この漆黒の闇の中でも私と安子さまの瞳に映るから。
「……貴方~。もうやめなさい~。彼はとうに気絶をして堕ちているでしょう~。そんな御方に対して、貴方は一体何をしているのですか~?」
私は超悪者変態なヤンキーの先輩さまへと冷静に対処……。直ちに暴力! 荒々しいおこないは辞めるようにと諫める。
しかし安子さまは自分の大事な彼……。愛しい彼を……。なぶりものにされている訳ですから。
「──貴様~! うちの新ちゃんに何をしちょぉるんねぇ~。ぶっ殺してやる~。覚悟しんさいやぁ~!」
安子さまは超悪者変態なヤンキーの先輩さまへと唸り、ワンワンと吠えると。自分が利き腕で握る三段式警棒をギュッ! と強く握り。超悪者変態なヤンキーの先輩さまへと、自分の彼氏が横たわる場所へと猪突猛進──! 駆け足で向かうのでした。
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