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第222話 友人の彼氏様も頑張ります!(6)
「……ん? 何故? どうしたの? 何が遭ったの安子さま?」と。
私は更に首を傾げ尋ねると。
「安子!」、「安子ー!」、「安子は何処だー?」、「安子は何処にいるのだー?」
安子さまの大好きな新ちゃんさまの声がこちらへと段々と近づいてきた。
だから安子さまのことをもう既に自分の物だと思い、勘違いをしている男……。超悪者変態なヤンキーの先輩さまも新ちゃんさまの声を聴きとり。
「──許さん! 安子ちゃんは儂の女房じゃ! 誰にも渡さん! 新の奴はぶっ殺してやる!」と。
彼は荒々しい、恐ろしい言葉を新ちゃんさんの声がする方へと吐くと。
「ペッ!」と、ヤンキーの兄ちゃんは汚く唾を吐くではないですが、地面へと唾を吐き! 己へと一喝! 気合を入れると!
「新~! 貴様~! 儂の女に何用じゃ~!」と。
あの人! 彼! 超悪者変態なヤンキーの先輩さまは! 安子さまの許可もとらずに新ちゃんさまへと彼女が自分の妻だと荒々しく吠えると!




