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第21話 勇気の無い、私……(3)

 学園では常日頃は友人や知人達に対して(わたくし)は、


『ほぉ~、ほっ、ほほほほほほ~』


 とお嬢さま高笑いをしながら威勢のよい、強気発言……。


(わたくし)は世の悪を許しませんわ~!』、『悪者は遠〇の金さんみたいに切り刻んで天誅を加えてやりますわ~!』、『ほぉ~、ほっ、ほほほほほほ~!』


 と友人、知人へと日常茶飯事に告げているから。


『可憐さま凄いですわ~!』

『花蓮さまはカッコ好いですわ~!』

『可憐さまは素晴らしいですわ~!』


 (わたくし)はいつも友人、知人から絶賛! 歓声! を受けては自己満足していたのに。いざ(わたくし)が本当に、このような恐ろしい場面に出くわせば下を向き、素知らぬ振りを決め込むような情けない少女ですから。(わたくし)は自分自身が情けなくて仕方がない……。


 そう(わたくし)は自分が本当に嫌いになるくらい、言葉と行動が供わない者……。情けない者……。愚かな者だったと自戒しつつ、(わたくし)は自分の両耳を手で押さえ──。


「いや~ん」と叫びながら。


 あの日の(わたくし)は情けない者ですから慌てて、あの場を駆け足で後にしたのでした。



 ◇◇◇



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