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第195話 可憐様は御友人の為に突撃!(9)
だって超悪者変態なヤンキーの先輩さま、暴れ○坊将軍さまに搭乗する悪代官や悪徳商人の殿方達のように安子さまを手籠めにして傀儡……。新ちゃんさまから奪い、自分の彼女さま、お嫁さまにしてしまえば、彼女が何処かの暴走族へと所属していようとも、何のトラブルにもならない訳ですから。明るい太陽の下で安子さまと威風堂々と胸を張って、両手を振り歩ける訳ですから。
「……安子ちゃん、新ならば儂のスカイラインの後部座席にすわちょぉるけぇ、大丈夫じゃけぇ」
超悪者変態なヤンキーの先輩は心細く、ひ弱に、子猫のように立つ安子さまの肩へと己の腕を回し、人質をとられ拒否ができない安子さまを完全束縛すれば。彼女の耳元へと優しく、新ちゃんさまがいる場所を説明する。
「えっ!」
安子さまは超悪者変態なヤンキーの先輩さまの説明を聞き、慌てて彼の愛車……。ナス紺色のシャコタンスカイラインの方へと視線を変えるのだった。
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