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第174話 彼は可憐様の御友人を守るために頑張るみたいです? (8)

「(そ、そうか~、それじゃ仕方がないね~)」


 安子さまは黒電話向こう側から、新ちゃんさまの声を聞き。


(やはり、可笑しい?)と思い。


(新ちゃんは、うちに何か隠し事をしているに違いない?)と思う。


 しかし電話の向こう側の相手が(わたくし)や山田さまではないから。


『(あんた~、うちに隠し事をしちょぉるじゃろぅ~?)』と荒々しく尋ねることはしませんから。


 愛する彼が大変なことに巻き込まれてなければいいけれど、と乙女の祈りを神さま、仏さまへと告げながら、新ちゃんさまへと寂しそうに告げるから。


「(や、安子! 今日は遭ぇれん、けれど。明日は大丈夫じゃけぇ! 心配するなぁ~! 愛しているぞ! 安子! 高校を卒業したら夫婦になろうなぁ~!」


 まあ、御二人は熱く身体が火照ったみたいなので、よい雰囲気、よい場面になったから新ちゃんは婚姻のプロポーズをした訳ではなく、自分達二人の怖いヤンキーの兄ちゃん先輩さま達に、自分の大事な安子さまは渡さない! 渡すものか! と彼は命懸けの覚悟を決めたから。安子さまへと結婚のプロポーズをしたのだと。


 (わたくし)白鳥可憐は思うのでした。



 ◇◇◇




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