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第173話 彼は可憐様の御友人を守るために頑張るみたいです? (7)
「(……ん? 何、新ちゃん?)」
安子さまは直ぐに言葉を返しました。
しかし、いつもの安子さまならば、ここで新ちゃんさまの様子が可笑しいと気が付かない、鈍い、鈍感なところがあるのですが。
やはり、恋をしている乙女は一味も、二味も違うようですから、自分の彼氏の異変に気が付き。
「(……新ちゃん、何か遭った?)」
安子さまはガラにもなく……と言うか? 私達【堕天使】のメンバーさまやクラスメイトさま達の目がないからと《《超ぶりっ子》》の甘え声音で新ちゃんさまへと尋ねたみたい……。
「(……ん? ああ、何でも無い、何でもないけぇ……。只今日も安子と夜に逢うつもり、じゃた。──しかし俺の方に急に用事が出来てしもうて、今晩両親と親戚の家に行かんにゃぁ、いけんよぅになったけぇ、安子には悪いなと思ぅてぇ、電話をかけただけじゃけぇ、安子すまんなぁ? 今日の分は明日埋め合わせして、俺がんばるけぇ、本当にすまん、のぅ)」と。
新ちゃんさまは安子さまと何をがんばるのか、までは私もわかりませんが。今晩は安子さまとデートをすることは不可能だと告げる。




